お金持ちになる資格の取り方・活かし方

稼ぐためには、
資格や技術じゃなくて、まずマーケティングとセールスを学べ
…なんてのは基本中の基本だけども、
そんな基本がわかっている、オトナ向けの資格本。
和田氏の「受験は要領」のオトナ版という感じ。
この人も、今の私と同じ37歳から勉強をはじめたみたい。
この人の場合は、健康医科学博士の取得に向けて。

●資格の意義

・よほどの大企業でない限り、会社の名前を名乗ったところで「何それ?」で終わり。自分から部長です、社長です、などと言っても、「あら、そうですか」といったところだろう。それよりも、「英語が話せます」「宅建の資格を持っていますので、不動産の目利きには自信があります」と言ったほうが、10倍あなたをアピールできる。
・「○○研究かの開発した商品よりも、○○博士が開発した商品のほうが信用がおける」とは、営業活動の中で耳にした言葉である。

その為に、費用対効果の高い資格をとったという著者。
それにしても宅建や行政書士はともかくとして、
博士号やMBAというのは、すごい。

●宅建

・宅建は、比較的容易に取れる国家資格だが、それだけではあまり商売にならない。不動産会社や金融機関の就職に有利とはいえ、独立、起業、副収入に向いているとは言えない。ところが、「宅建おばさんが教える、正しいマンションの買い方のコツ!」なんてサイトを立ち上げれば、世相もあいまって、情報を求める人は多いはず。そこから、週末起業、5時から起業など、情報起業家として副収入の道が開けるはずだ。
・特に女性におすすめしたい資格→宅建 情報がお金を生む資格なので、独立した場合でも設備投資は最小限で済むことも。土日だけの活動でも、工夫次第で高収入が得られるのもメリットだ。
・お金を稼ぐポイント : ホームページ、ブログ、メルマガを活用する。住まいの安全性に注目が集まっている今だから、正しい知識、情報が求められている。
・集中して勉強すれば一カ月の勉強時間でも合格できる。14歳の中学生が合格したケースもある。

家を買う前にさらっと勉強するのはよいかも。

●行政書士

・お金を稼ぐポイント : 語学(英語・中国語)を修得する。外国人の出入国事務関係など、先輩行政書士の苦手分野を狙えば、収入の道も広がる。

外国人向けというのは、確かにいい視点だ。

●社会保険労務士

・お金を稼ぐポイント : 中小零細企業と顧問契約を結ぶ。労務問題が多様化しており、需要が多い。

B2Bが好きではない自分としては、これはなさそう。
出題範囲の知識は、自分が経営するためには必要な知識ではあるけれど。

●旅程管理主任者

・土、日を利用して稼ぐことも可能
・旅行会社に入社し、社員の立場でツアーコンダクターとして仕事をする場合と、ツアーコンダクター専門の派遣会社から、旅行会社に派遣される場合がある。私が注目しているのは、社員としてフルに勤務しなくても稼げるという点。
・専門的に仕事をしたい、自分のカラーを出したいという人は、派遣会社に登録したほうが、希望に沿った仕事ができる。副業としては、絶好の仕事環境が得られるわけだ。
・旅程管理主任者は、国土交通大臣の認定資格(国家資格に準ずるもの)。旅行業務取扱管理者(国家資格)とは異なる。

趣味でとるのもおもしろい。

●勉強について

・実際の試験に出題されそうもないマニアックな範囲にまで手を広げて、「時間がない」なんてバカげているでしょ? 割り切って「えい、ここは捨てておこう」、それが賢明な受験生だと思う。
・カレンダーには、ごほうびを最初に書いておく(例 : 映画/エステ/ネイル/イタリアン/パーティー/スケート)
・過去問は3回以上。3年前からのものでOK。法改正が度々なので、古いものは役に立たない
・おすすめなのは「合格体験記」を書くこと。これは想像以上に効果がある。合格体験記はイメージが時系列に詳しく湧いてこないと書けないからだ。自分の合格体験記が書ける人は、勉強計画がしっかりできていて、自分の状況を客観的に見ることもできる。すでに、合格圏内に入っているとも言えるのではないか。
・合格体験記を書くときには、資格学校のパンフレットや本を参考にするといい。コツは、自分と環境が似ている人を参考にすること。言うまでもないが、「短期間の勉強で合格した人」の体験記を、じっくり読むことをすすめたい。
・資格試験なら「行政書士の合格に必要な勉強時間は600時間」という感じで、資格の本などに目安が紹介されているので参考にしてもいい。
・新しい言葉を意識的に使う。
・過去問 : 解けなくともいいから、問題を読む。小説を読むように過去問集を読書するのだ。○、×問題で「当たった」「外れた」ではなく、根拠までを読んでいく。「こんなニュアンスの言葉を使うんだ」とか「こういうことを覚えればいいんだな」と、インプットすべきことがわかっていれば、アウトプットも効果的になるし、その後に実際に問題を解くときにも、問題文に対する拒否反応がない。自分を、問題独特の言い回しに慣れさせるのだ。
・オリジナルノートをつくる人は合格しない。参考書は、試験合格のための情報が濃縮されたもの。どんな参考書であっても、相当な神経を使ってつくられているのだ。プロに任せられるものは任せる。やらなければいけないことのみを徹底してやる。「オリジナルノートをつくるのは、受験生の仕事ではない」と思う。
・集中力を算定する「作業検査法」というものがあるが、それによると、主婦は15分で作業能率が半分に落ち、ビジネスマンは40分で半分にダウンすると言われている。
・夜に勉強するのは極力避けたほうがいいと思う。

アウトプットをしながらのインプットとか、
成功イメージをまず作るところとか
人に頼めることは頼み、目的を絞ってそれ以外を捨てるとか、自己満足に陥らないとか、
どれも、起業家らしいまともなコメント。

●参考書、問題集

・著者が複数のもの、「編者」「監修」の類は避ける。共著は、お互いの責任の所在がハッキリしていない場合が多い。
・初版の本は避ける。初版本には誤植が多いという欠点がある。印刷から時間が経った本には、古い情報しか掲載されていないことがある。
・最近、「カリスマ講師」と呼ばれる講師が話題だが、カリスマという言葉の本来の意味は「神から賜った特別な才能」である。カリスマ講師と呼ばれている人達の中には、それに値しない「カリスマもどき講師」も大勢いるので注意したい。

このあたりも、ビジネスの世界の側にいるからこそ見えること。
今でこそ自分もシビアに見るようにはなったけど、
学生のときは、こういうことあんまり意識しなかったよなぁ。

●その他

・合格率ほど当てにならないものはない ← よく考えてみてほしい。受験する人すべてが、本気で挑戦しているわけではないのだ。
・択一試験で「正しいものを選べ」という問題なら、問題文の上に鉛筆で「○」を。「間違っているものを選べ」なら「×」をつける。「正しいものの組み合わせを二つ選べ」ならば「○」を二つ、語学の試験も同じ要領で解いていけばいい。
・名刺を軽く考える人に、お金を生み出すことなんてできないんじゃないかと思う。

関係ないけど、ふと、
ソースのトレーナーをもつキャリアカウンセラー
なんてのも、また面白いかもしれないと思った。

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