「おいしいね。楽しいね。いい気持ちだね」
やさしい子、頭のいい子が育つ話しかけの具体例
どんなにがんばっても、
男には絶対に体験できないものが、ある。
その最も大きなものかこれだろうなぁ。
●対談の意義
・胎児は母親の脳、そして目という感覚器官を通じて外の景色を見ていたのではないかと思われる事例が、予想以上に集まっているのです。
・小学校に上がる前の子どもに「小学校はとっても楽しくて面白いよ。友達がいっぱいできるよ」と話してあげるから、子どもは指折り数えて入学式を待つのです。「小学校になると勉強がたいへんだよ。いまからしっかりとやっておこうね」などといつもいっていたら、誰も小学生にはなりたくないでしょう。それと同じです。人は未来に夢や希望があるから、いまを生きられるのです。胎児はお父さんやお母さんの明るいお話しを聞くことで、誕生を心待ちにしてすくすくと成長するのです。
これは、理に適っているし、
お腹の子だけではなくて、これから出産に臨むママにとっても、同じ話。
不安ばかりをあおる医者が多い。
もっと楽しい毎日をイメージしたい。
●出産日を決めて安産を相談する
・赤ちゃんと相談して、出産日を決められます。胎談によって母子のコミュニケーションができあがると、出産日までも相互の意志によって決定できるのかもしれません。そうなると、出産時の陣痛というのは、胎児の「生まれよう」という強い意志がはたらいたとき、なんらかのホルモンを分泌されることで起こるのではないかという推測ができます。だから、「何月何日に、安産で生まれてね」とおなかの赤ちゃんにお願いすれば、ちゃんと聞き入れてくれ、なんのトラブルもなく生まれてくるような気がします。
・まずは、おなかの赤ちゃんに話しかけて、出産日の相談をするのもひとつです。「何月何日に生まれてきてね」とか、「安産で生まれてね」「何日まではぜったい生まれないでね」といった話しかけがいいでしょう。次にもっとも大事なことは、安産で充実したお産ができるように、分娩までのイメージトレーニングをきちっと行っておくことです。
この二つが、実は一番の意義かも知れない。
あまりにも人工的に出産日を強要するのはまずいとは思うけど、
特別な理由があるのなら、そして胎児が納得するなら、
文字通り生まれてはじめてのチームプレイを達成するのは、
すばらしいことだ。
●工夫
・プリガフォーンを使わないとお話しができないというわけではありませんが、これをいつも目につくところにぶら下げておくことで、夫婦に「おなかの赤ちゃんとコミュニケーションをとろう」という前向きな意識が芽生えてくるのです。
・最初は、おなかの赤ちゃんと話ができるといわれてもピンとこなかったお母さんでも、「キック」といってポンと叩いたところをおなかの赤ちゃんが蹴り返してくると、「おなかの赤ちゃんは、私の言葉がわかるんだわ」と、新鮮な感動とともに実感できるようになります。この体験は、その後の胎談にとても大きな弾みをつけることになるのです。
・お母さんのさまざまな感動をいっぱい伝えてあげることも、胎児の脳の発育に非常に役立ちます。お母さんの感動は、胎児の喜びにつながります。お母さんの幸福感は、胎児の心の安定を促がすのです。そのためには、積極的に外の世界に触れて、新鮮な感動体験を味わってみてください。私は、できるなら日常生活を離れて、いろいろなところに旅行に行くことをお勧めしています。とくに海や山など自然に囲まれて過ごせる場所がいいでしょう。
・おしゃべりの「4つのポイント」
1)すこし大きな声でしゃべる(20%増くらい)
2)ゆっくりしゃべる
3)口を大きく開けて、はっきりとしゃべる
4)心をこめてしゃべる
・お部屋を掃除するとき..赤ちゃんが過ごす部屋が決まっている場合はその部屋のようすを詳しく伝えてあげてください。ベビーベッドがすでにあるなら、その形や色なども教えてあげましょう。誕生後のイメージづくりは、まさに赤ちゃんの誕生を心待ちにしている気持ちを伝えることなのです。きっと赤ちゃんも、ワクワクしながらその言葉を聞いていることでしょう。
・たとえば、服を決めるときにキックゲームをして、「OKなら1回、NOなら2回よ」といって赤ちゃんの反応を待ちます。もしなんの反応がなくても、二人で着るものをいっしょに選んだというお母さんの満足感は、赤ちゃんを気持ちよくさせるはずです。
・ベビー用品を買うとき..「あなたも選んでね」という気持ちで。
・「おしるし」が来たら赤ちゃんの不安を取り除く、励ましの言葉をかけてあげましょう。あわてずに、まず赤ちゃんを安心させて
なるほどー。
いくつか自然にやっていたこともあったけれど、
確かに母体環境を考えれば、道具があってもよいし、声の工夫だった必要だ。
シュタイナー的にいうと、あまりにも覚醒を急がせるのはどうかと思うけど、
出産後も、母体同じ、ピンク色の薄ぐらい空間をつくることを考えれば、
受胎を0才と数えてもよいのかも知れない。
あるいは、母体の中にいる間はさらにその前の7年と考えるのか。
そのあたりの違いだろうな。
●注意
・お母さんがこのとき、「いやだ」「つらい」「逃げたい」などといったネガティブ・イメージでいると、つわりも長引き、胎児にもいい影響を与えません。ですから、つわりのときも、「いま二人の免疫をすり合わせている、たいせつな時期なんだ」という認識をしっかり持つことによって、ポジティブ・イメージが生まれてきます。「おなかの赤ちゃんと二人で乗り切ろう」という勇気や元気も出てきます。
・暴力的な話、暗い話など、お母さんの精神状態が不安定になるものは、極力避けたほうが無難です。「妊婦は火事場に近づくな」と昔からいわれるように、映像でのショック体験は、赤ちゃんに悪影響を及ぼすので心したいものです。
・お風呂というのは、人間にとってまさに「羊水」と同じです。胎児の頃の原初記憶がよみがえって、とても落ち着くともいわれていすま。このときお湯の温度はあまり熱くしないで。
・おなかの赤ちゃんが動いたらほったらかしにせず、かならず応えてあげましょう。いつものことだと”無視”は厳禁です。日常的になるとつい無視しがちです。赤ちゃんが動いたときには、かならず声をかけるようにしたいものです。あまりお母さんが放っておくと、赤ちゃんも徐々に反応しなくなっていきます。胎談を続けていると、赤ちゃんは好奇心が強くなり、いろいろな行動をしますので、おっくうがらず対話をしてください。
現代では、とくにこのテレビには気を使う必要もある。
うちはその点は気を使っているけれど、再確認。
それから、無視の方が注意が必要かもしれない。
生まれてから泣いている子を無視する親はいないのだから、
よく考えれば、お腹の中にいたって、コミュニケーションという意味では
それを大切にしなければならないのは、同じなのだ。
●胎談は英才教育ではない
・英才教育のつもりで胎談をしたとしたらどうでしょうか。「生まれてからでは遅すぎる」とばかり、四六時中音楽を聴かせたり、英語を話しかけたり、本を読んであげたりしていたら、おなかの赤ちゃんだっていささかうんざりしてしまうでしょう。お母さんも、「しなくてはならない」という思いでいますから、いつか大きなストレスとなり、感情も声の調子も変わり、おのずとホルモンに変調をきたしてくるはずです。
・私は、「胎談は英才教育ではありません」ということをいつも強調しています。胎談の目的は、おなかの赤ちゃんに話しかけることによって脳を刺激し、右脳、左脳をバランスよく発達させることです。そして、一生消えることのない親子の強いきずなをつくることだからです。その胎談の結果として、生まれてからたいへん育てやすかったり、心身の発育がめざましかったりという特徴が表れます。なかでも知性や創造性の発達の面でいえば、たとえば、小さいうちから言葉が話せる、歌が歌える、文字や絵が書ける、英語が話せる、などといった子どもになるわけです。これはなにも、英才教育をしたためではありません。胎談によって脳が活性化されたために、副産物として知性や創造性の高い子どもが生まれたということに過ぎません。胎談をして生まれてきた赤ちゃんは、教育の導入がとても容易で、すみやかにできることがわかっています。胎談は英才教育ではありませんが、さまざまな才能を発揮させる素地や基礎を、おなかの赤ちゃんに整えてあげることができるといえそうです。
・お母さんが英才教育のつもりでおなかの赤ちゃんと接しているときは、まさしく押しつけ、強要していることです。胎談は強要ではなく、ふれあいです。お母さんと赤ちゃんとの心のコミュニケーションなのです。強要は「ストレス」を生み、ふれあいは「リラックス」を生み出します。どちらがおなかの赤ちゃんの発達にいいかは、説明しないでもわかりますね。
どうもこの「押しつけの」英才教育のイメージがあったために、
この胎教というものを遠ざけていた。
でも、違うことがわかった。
ああ、こんなことならもっと早くからやっておけば、と思う。
●出産スタイルの変化
・これまでは、出産時にも、大きな声で泣いて生まれる赤ちゃんは丈夫だ、などといわれ、泣き声を上げなければお尻をぴしゃっと叩いたりしていたものでした。しかし、じつは赤ちゃんは、部屋を薄暗くして、自然な分娩の状態にして、静かに見守っていると、まったく声ひとつ立てずに生まれてくるものなのです。最初の深呼吸をすーっとしたら、そのままおだやかな表情でいるのです。お母さんのほうが心配して、「先生、私の赤ちゃん大丈夫でしょうか!」と聞くくらいです。ですから、この点については今までの考え方がまったく誤っていたといわざるを得ません。
・赤ちゃんの意識は、生まれるとすぐ「まどろみ」の時期を迎えます。これは、いわゆる夜明け前の薄ぼんやりした状態のことです。そして10分から30分くらいたつと、「新生児の覚醒期」という時間が訪れます。これが、約38分間ほど続くといわれているのです。まさにこの時期に、赤ちゃんはお母さん(お父さん)を、お母さんは赤ちゃんをしっかりと認め、きずなづくりを深めるのです。私の病院では、かならず出産後一時間くらいは母親に肌に直接触れ合わせるように抱かせて、この覚醒期を逃さないようにします。まだ母乳は出ませんが、赤ちゃんに乳首を吸わせます。こうすることによって、母親には「母性の目覚め」が起こり、抱いている赤ちゃんを愛しいわが子として強く認識するのです。
・最近は、いきまないお産が主流ですので、自ら起こる子宮収縮を呼吸で逃がし、よりよい出産のイメージを描いてください。赤ちゃんにやさしいお産をしましょう。
主流が変わったといっても、リスクを取りたくない医者たち。
全体的にそのような改善が進むのは、まだ先なのだろうか。