ダメなら、さっさとやめなさい!

the Dip
No.1になるための成功法則
「この本には、ビジネス&自己啓発書100冊以上の価値がある!」神田昌典さん大絶賛!
世界15カ国で同時出版!

私の目の前のそれは、続けるべきなのか、やめるべきなのか
挫折なのか、賢明な撤退なのか
それが、わからなくなることがある。
成功とは、やめるまで続けるから成功だ という話がある。
途中でやめなければいいんだ、と。
でも、逆に、いつまでもしがみつくこともダメだといわれる。
どうしたらこの2つを見極めることができるのか。
それが知りたくて、ページをめくってみた。

この本を読んで、
どんな場合にやめた方がいいのか、どんな場合にやめてはいけないのか、
とってもクリアになった。

 

●無謀はダメ

ルールはいたって簡単だ。運命の谷から這い上がれないなら、最初から挑戦すべきではない。
谷にさしかかってから引き返すくらいなら、はじめから挑戦しないほうがいい。

行く手に運命の谷があるのに、それを這い上がる用意をまったくしないまま本格的なビジネスに無鉄砲に飛び込むのは、スペースシャ> トルを開発するのと同じくらい危険な賭けだといえる。

 

固い決意で困難に立ち向かうことと、単なる無謀、無策は異なるのだ。
精神論、根性論だけで何も考えないのは、とても危険なことなのだ。
そしてそういう人に限って、挫折して立ち上がれなくなるか、突き進んで崖から落ちてしまう。
気をつけなきゃ と思った。

 

パニックのあまり何かを投げ出すのは、危険だし失うものも多い。引き際の鮮やかな人たちは、引くべきタイミングをあらかじめ決めている。
レースの前に、どういうコンディションになったら走るのをやめ、棄権するかを考えておこう。走り出してから、『脚が痛い』『少し脱水してきた』『眠い』『疲れた』『寒いし、風も出てきた』などと思い悩み、棄権を考え始めるのは楽しいものではない。そのときどきの気分をもとに決めたのでは、判断を誤るおそれが大きい。

 

現状を、正しく受け入れて、
撤退戦略を、あらかじめ決めておく必要がある。

 

●正しく「やめる」ことの意味

 

「やめる」の反対は「手をこまねく」ではない。
「やめる」の反対は、別のものに力を注ぐこと。
「やめる」の反対は、手づまりから抜け出すために、活きのいい戦略を立てることだ。

長い視点に立った戦略は、仕事、収入、人間関係、セールスなど、いかなるものでも捨ててはいけない。しかし、戦術は、効き目がないようなら捨ててしまってもかまわないのだ。行き止まりで引き返しても、それはあなたの意志が弱いということではない。

運命の谷を前ににして引き返すのは、よい考えではない。
行き止まりを前にして引き返すのは、賢明な考えである。

 

簡単に言えば、戦略と最終目的は、それを達成するまで、やめない。
目的を達成するためにとるべき道や手段は、こだわらずに、色々と工夫しなさいということ。

 

●撤退か続行か迷った時の判断基準

 

「今の痛みに耐えてトンネルを抜け、その先に降り注ぐ光を浴びるのは、価値あることだろうか?」と考えてみればいい。

単なる、戦術レベルの局所的な成功や勝利は、痛みに耐えるだけの価値があるとはいえない。
想像してみれば、きっとわかるはずだ。

 

1.「運命の谷」を這い上がること
2.「行き止まり」に迷い込んだら、引き返すこと

これほど単純でありながら、ほとんどの人は、その2つの区別をできないために、「けっしてあきらめてはいけない」という標語を神事、どんなに頑張っても報われない分野にエネルギーを注ぎ続ける。その結果、本来、自分が世界ナンバーワンになる才能を持っている分野に、時間とお金を費やすことがないというのだ。

 

神田さんの解説にあるとおり、Never Giveup という言葉を盲目的信じるのは、とてもあぶない。
私の子ども時代、先生や大人からは Never Giveup という言葉、それだけしか教えられなかった。
この言葉の意味を正確に教えてくれる大人が、いなかった。

ちまたの「道徳」についても、ひとつひとつ明確に吟味していく必要があるな、と思った。
そうすれば、多くの人が幸せになれるかも知れない。