読書は1冊のノートにまとめなさい

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インストール・リーディング

正直なところ、本筋である読書法やノートにまとめる方法それ自体は
あまり真新しいものもなく、自分に合う感じはしなかった。
けど、いくつか有益な気付きがあった。

・潜水艦には「アクティブ」と「パッシブ」の二つのソナーがあります。人間も、まず研ぎ澄ますべきは「パッシブ」のほうでしょう。
・メモを取らなければただの散漫な思考に終わるのも事実です。その場の思考は沸騰したお湯の泡みたいなもので、再現性がありません。でも走り書き程度でも、一応メモしておけば、何もメモしないのとは大違いなのですね。メモがあれまば、どんな小さいことでもそこから思考を広げて展開することができるのりです。ノートは常に携帯し、書くためのペンは、家のすべての部屋、枕元、カバン、上着、ズボンと思いつく限り用意しておいたほうがいいでしょう。

大きめのpoititを買っておいて、
本の裏表紙はもちろんのこと、自分が活動するあらゆる場所においておくというアイデア、いいなと思った。
メモ帳だとどうしても分離されるのがいやなんだけど、postitにしておけば、
あとで一冊に集約するのが簡単。

・通勤電車など、おもに外で読む本は、カバーをむいておくことにしています。カバンから出し入れしやすくなります。帯や表紙が引っかからないからです。

これもすぐにやろう。とても単純なことなのに、目からウロコ。
カバーをかけてイライラすること、結構ある。
気づかなかった。

・読んだ結果、面白かったと思う本も、広告や書評より、この「本に出てきた本」のほうが多い。著者は普通、本を年に何冊も出すことができないので、自分の「本の中で紹介する本」は、著者にとって、とっておきの本であることが多いわけです。

これは同感で、広告や書評よりも著者の引用から追っていくと
知的な広がりとか深みが増していく感じがする。
これをそのままリンクしていくというツールが、ちょっとおもしろそう。

・読書ノートに書く感想が「ひと言」だっていいはずです。自分が本のどこに共感したのか、それに対してどう感じたか、それだけにフォーカスするのです。
・抜き書きするのは「なるほど」でなく「言われてみればそうだ」という箇所にしておくべきです。読んでいて「そうそう」「わかるわかる」というのは気持ちいいけれど、その実、あまり新しい知見にはなりません。自分の考えが覆された、認識が揺さぶられた箇所がもっとも抜き書きのしがいのあるところです。
・それでも量が多いと感じたら、厳選して量を減らします。

抜きがくべきところが多すぎるようだったら、しばらく寝かせて、
熟成・発酵させて厳選するという方法も、いいなと思った。
確かに、付箋が多過ぎなのは「わかるわかる」にチェックを入れ過ぎなのだ。
この人も自分と同じことを考えている・俺はやっぱり正しい みたいな、
自分の考えの裏付けというか援護射撃をもらうために頑張っても仕方がない。

・ダイジェスト版は邪道だという意見もあるでしょう。しかし、そういう考え方を突き詰めると、ドストエフスキーを読む前にロシア語を勉強しなくてはならなくなります。

確かに。今まで少し真面目に考えすぎていたかもしれない。
そもそも翻訳をしている時点で著者の言葉を生で味わっていないのだから、
だったら絵本だって10分で読めるシリーズだって、究極のところ同じだ。

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