半年ぐらい前に、友人から薦められた。
田坂さんはいつも、表面的なテクニックではなく、心得を教えてくれてる。
小手先のテクニックではなく、本質的な何かをつかみたい方におすすめだ。
私は営業の仕事に苦手意識がある。
それはもう、コンプレックスといってもよいほど。
そんな私でも、営業力を身につけることができるのか?
そもそも営業力とは何なのか?
そんな期待を持ちながら、手にとってみた。
●特に響いたところ
p99 もっとも原則的な人間こそが、もっとも柔軟になれる。
p165「操作主義」を捨てよ。
p169 一人の「顧客」との出会い。それは「縁」とでも呼ぶべき、不思議な巡り会いです。
●気づいたこと
この本を読んで、自分がなぜ営業に対して苦手意識をもっているのか、そのわけがわかった。それは、もう自分でも忘れていた数年前のあることが原因だった。
数年前に私は、
- 自分が人にすすめたくないものをすすめる☓
- 自分自身が不安をいだいているサービスを売る☓
ということを、していた。
ムリをして、やっていた。
自分でも忘れていたつもりだったのに、そのことが、実は今でもずっと、心にひっかかっていたのだ。
私は、営業のにおいのする仕事は、できるだけ避けてきた。そして10年以上の間、お客様と接する機会が少ない「技術職」の仕事をしてきた。
しかしなぜか周囲からは、
技術屋さんより、人と接する仕事の方が向いてるんじゃないの?
といわれるのだった。
苦手意識はなんだったのか。私の適性がどこにあるのか、そのあたりのところが、この本を読むことで、解決できた。