友人に、歌舞伎町でホストをやっていたヤツがいる。
この本の著者ほどすごいわけではないけれど、
それでも、当時は雑誌にも出てみたりと、かなり人気だった。
彼らのプロ意識は、ビジネスマンとして尊敬に値する。
少し前に「営業力」という本を読んで、思った。
では、自分自身を売り込む究極のプロ、
すなわちホストという厳しい世界ではどうなのかを、知りたくなった。
この本の著者の、零士さんは、高級ホストクラブのNo.1を12年、
そしてその後に歌舞伎町で複数のホストクラブを経営しているという、ホンモノ。
ホストたちは、どのように顧客の心をつかんでいるのか?
できるホストは、どんなところに気を使っているのか。
テクニックよりも深い、心構えのようなものは、あるのだろうか?
●印象にのこったところ
女性は男性を吟味する。でも手ごわい男性は、吟味をさせないというか、反対に相手(女性)を吟味する。男は金も時間もかけて、ようやくつきあえるようになったんだという「もったいない精神」がある。それが吟味する力を弱らせるし偏らせる。だめだったら捨てるという覚悟が男のほうにないと…
第一印象で相手を怒らせたっていい。「あんな男は最低だ」っていわれてもいいと思えるぐらいじゃないと。
非常に深いと思った。
神田さんの「殿様セールス」もそうだけれど、
営業ノウハウに通じるところもある。
改めて「セールスと恋愛は似てるんだなぁ」
と思った。
●こんな方にお勧め
- お客様は神様です という言葉に違和感のある人
- 営業ってなんなのか、別の視点から考え直してみたい人。
- 女性にもてたい男子。
雑誌感覚で一時間ちょっとで読めちゃう。
ちなみに元ホストの友人は今、SEをしている。
バリバリのJavaエンジニア。
二ヶ月ぐらい前に、山手線社内でばったり会った。
ちょっとまた、連絡してみたくなってきた。