上司の哲学

あなたは部下に尊敬されていますか?あなたはあなたの上司が尊敬できますか?

●この本を手に取ったきっかけ
才能のある部下に、どうすればもっと成長してもらえるだろうかと考え、
叱ろうか、見守ろうか、諭そうか悩んだ時に、手に取った。
●この本への問い
操作主義志向の「マネジメントテクニック」ではなく、マインドセット(心得)を理解したい。
ずばり、上司とはいかにあるべきか。
私が自分の上司や経営者に求めていたものは、何なのか。
私が自分の部下に接していた態度は、あれでよかったのか。


 
「上司」というから、マネジメントの本かな?と思いそうです。が、マネジメントだけではなくて、リーダーシップについても、得られるところは多いはずです。著者は、松下幸之助さんのもとに22年間いた方。
●得られた気づき・印象に残った言葉

 「経営の美学」
 「夢と志」
 「熟慮速攻」

本の中にあった、こんなコトバが頭の中に響いています。
そして、

「長」のつく人間の責任は三つ。
・一つ目は自分のグループの仕事をやり遂げる責任
・二つ目は自分の下にいる部下を育てる責任
・そして三つ目は新しい仕事を創造していく責任

20代の部下と自分を比較するのではなく、
20代の部下と、20代の頃の自分と比較してみる。

この部分は本当に同感で、
今の部下は、私がその年齢だった時と比べると、とてつもなく優秀。
(だけどそれで慢心をもつことなく、もっと成長してほしい。)
このほかにも、部下をもつ自分にとって、反省すべき点が多々ありました。
大切なのは、テクニックや操作主義ではなく、心得ですね。
この本を読むと、あらためてその基本的なことに、気づくはずです。
●こんな方にお勧め
リーダーや、肩書きに「長」というがつく人なら誰でも。
部下をもつ全ての方。
息子をもつお父さん
●追記
今まで、同世代の経営者の情報ばかりに触れていた自分は、
本田宗一郎さん、盛田昭夫さん、松下幸之助さんのような方たちについて、
お名前だけ知っている程度でした。何も知りませんでした。
この本を読んで、なぜ多くの経営者が松下幸之助さんを目指すのか、
その意味がわかったような気がします。

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