子育ての魔法365日

挿し絵がカワイイ。

●セルフ・エスティーム

・子どもは、自分をかわいそうだと思い、人にもそう思わせようとすることがあります。そんなときは、子どもに関心を注ぎましょう。でも、決して子どもに「自分はかわいそうな子なんだ」と思わせてはいけません。
・子どもが目標を決めて達成するのを助けてあげてください。子どもには自信が生まれ、「やればできる」と思うようになります。
・ゆっくり時間をとって子どもと過ごしてやれば、子どもは、「自分は大切な子なんだ」と思うことができます。
・新しいことを試すのに時間がかかる子どもや、内向的な子どもに、軽々しく「引っ込み思案」というレッテルを貼ってはいけません。
・兄弟姉妹が親の関心を奪い合ったり、競い合って誉めてもらいたがるのは、自然なことです。でも、親が子どもを競わせてはいけません。
・人に認めてもらいたいとき、自分をかわいそうがってみせる必要はありません。認めてもらいたいときは、そんな遠まわしな方法ではなく、はっきりとそう言えばいいのです。
・子どもが自分の限界を乗り越えて、世界を広げていくためには、「あなたは自分が思っているよりも力があるのよ」という親の励ましが必要です。同時に、たとえ失敗しても親は味方だ、と教えておくことも必要です。
・子どもにいちばん大切なのは、いつでも親は味方だという確信です。それさえあれば、あとは信頼して、のんびりと見守ってやればいいのです。
・子どもがしょんぼりしているときには、「どうしたの? いまどんな気持ち?」と聞いてあげてください。何が不安なのか、わかるかもしれません。
・かわいそうがるよりも、共感するほうが大事です。子どもが落ち込んでいたら、こう聞いてみましょう。「あなたの気持ちはよくわかるわ。何かしてあげられることはない?」
・子どもはいじめられると、急に沈んだり、引っ込み思案になったり、不安そうになるものですから、気をつけてあげましょう。そんなときは、よく子どもの気持ちを聞いてあげてください。子どもを守ってください。

何かをしながらではなく、片手間ではなく、100%子どもと向き合う時間をつくることが大切だ。
また、何かのレッテルを貼る行為や評価は、暗示になってしまうから注意。
そして競い合わせることもしてはならない。
この三点が、私がとくに意識しておきたいこと。

●親子の信頼関係

・子どもは親を見ています。子どものどんなところを認め、どんなところを認めないか、どんなところを励ますかで、子どもは親の価値観を知るのです。
・子どもは親を見て、正直とはどういうことかを学びます。たとえ悪いことをしたときでも、親に正直に話したときは誉めてあげてください。そうすれば、子どもは何でも正直に話せるでしょう。
・子どもがごまかしの交じった返事をするのは、叱られるのが怖いからであることが多いのです。穏やかに、何が起こったのかを聞き出し、問題を解決する手助けをしてあげましょう。
・脅せば相手は不安になります。お子さんには、脅したりせずに、「こうしてほしいの」と言うだけにしましょう。子どもを脅したりしてはいけないのです(誰でもそうではありませんか?)
・親であっても、ときには正直に苛立ちや怒りを見せてもかまいません。隠しても、子どもは感じ取りますから。
・子どもはびっくりするほど寛容で、人を許せるものです。とくに、親が自分の過ちを認めれば、きっと子どもは許してくれるでしょう。

しかってばかりいるのは、絶対にいけない。
でも、欠点のない完璧に寛容な親になろうとする必要もない。
親も人間だ。重要なことは、子どもとのアサーティブな関係なのだろう。

●接し方の工夫と注意

・小さな子どもは、あっという間に大きくなってしまいます。小さな子どもと過ごす時間は、二度と取り戻せないことを忘れてはなりません。
・家庭の行事に子どもを参加させましょう。そうすれば、家族の一員としての絆が強くなります。その絆は、子どもが遠い町に移り住んでからも、きっと役に立ちます。
・家庭で何かを決めたり、ルールをつくったりするときには、話し合いにできるだけ子どもを参加させましょう。そうすれば、子どもは家族の一員として協力するようになりますし、親に叱られてもすなおに受け入れるものです。
・赤ちゃんにオモチャを渡さず、はいはいしたり、転がったり、よちよち歩きで取りに行かせようと決めたときから、目標を持つのは良いことだ、と親は子どもに教えているのです。
・親がとても忙しいとき、小さな子は、怖いとか不安だとか言って、関心を引こうとするかもしれません。そんなときには、すぐに相手をして安心させてあげましょう。そうすれば、かえって時間がかからないものです。
・小さな子どもは現実とお話の区別がつきません。だから、怖い映画やテレビのニュースは見せないようにして、守ってやる必要があります。
・親がいつも批判したり悪口を言ったりしていると、子どもは世界の良いところではなく、悪いところばかり見るようになります。

子どもがあっという間に大きくなってしまうということを、
才能逓減の法則によって、脳の発達の部分にばかりフォーカスする人がいるけれど、
もっと大切なのは、感情や精神の深い部分が、その時代に一気に作られるということ。
幸せの種まきは、その時期しかできないのだということ。
ネガティブな情報も、潜在意識にダイレクトに入ってしまうのだということ。

●伝えたいこと

・分かち合うことを覚えるのは、幼い子どもにはとても大切なことです。子ども同士が一緒に遊べるか、仲間はずれになるかの分かれ道なのですから。
・人に親切にすることを子どもに教えましょう。誰かが買い物した商品を落としたら、立ち止まって拾ってあげましょう。後ろから来る人のためにドアを押さえ、バスのなかではお年寄りに席を譲りましょう。
・大切なテディベアやお気に入りの毛布などは、子どもにとっては、大きな意味を持っています。そういう子どもにとっての宝物は、「分かち合いなさい」と言ってはいけません。

言葉や理屈よりも「親が何をしているのか」の方が、100倍の効果がある。
いっていることとやっていることを一致させよう。

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