大富豪になる人の心の法則

How to have a Millionaire Mindset
お金持ちになる秘訣はあなたの「心のなか」にあります。

こういうのを本当の「監修」っていうんだろうなと思う。
金森さんほんとサイコーだ。
成功哲学本の”本当の”読み方がわかる。
メタ成功哲学とでもいうべき内容。
読むのは、金森さんのコメントの部分だけでよさそう。
著者パットの話で印象に残ったのは、
映画会社にロッキーの脚本料を3300万円まで出すと言われても
「自分が主演できないなら、映画にしてもらわなくていい」
と断ったシルベスター・スタローンの話。

●成功哲学は不要。もっと重要なものとは

・成功哲学書を読み漁る成功哲学オタク、成功哲学中毒は、薬物中毒といっしょで依存症です。
・本書の内容だけで富裕層になることはできません。当然、富裕層になるための具体的な手法がこれに伴ってこなければならないからです。それは、マーケティング、コピーライティング、セールス、ファイナンス、会計学、経営学、組織の構築方法などの具体的な知識です。逆にいえば、これらの知識があれば成功哲学本など読まなくても、十分に富裕層になれます。
・大富豪になる人の心の法則のポイントをひとつだけ挙げるとしたら、「強みを活かして金持ちになる」につきるのではないでしょうか。結局のところ、人間は今自分が持っている手駒でしか戦えませんし、自分が好きなことしか情熱を持って継続して取り組むことはできません。また、自分の強みを活かして戦っていかないと、他人に先んじることはできませんね。

2005年頃だっただろうか、
金森さんのセミナーでこれを聞いて、ショックを受けたことを思い出す。
必要なのは、マーケティング、インターネット、ファイナンスだと。

●法則は過度の一般化をしてはならない。

・競争社会においては(それがいいか悪いかの問題は別として)、「一番がいちばん」であって、二番以下の人間が「ナンバーワンよりオンリーワン」という発言をすることは、イソップ物語の『酸っぱいブドウ』の話に出てくる防御規制における合理化なんですよね。その意味では、「謙譲の美徳」とか、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とかいうことわざは、あくまでもサラリーマン社会の内部においてのみ当てはまる内容であって、外の競争の世界では必ずしも当てはまらない場合が多いということです。
・「成功法則というものは過度の一般化をして使ってはならない」ということが言いたいのです。ある法則は、安易に一般化して使うべきものではなく(そもそも、そのような法則がどのような社会環境のもとでつくられたのかを吟味して考える必要があり)、法則に反する行動に対して罪悪感を抱く必要はないと考えます。
・いま自分が置かれた環境においては、法則に従って行動することが効用をもたらすのか、あるいは足を引っ張ることになるのかを判断して行動するのでないと、僕らは無意識のうちにダブルバインドに足を引っ張られて身動きの取れない状態になってしまいます。
・誰もがうっかりすると、道徳とビジネスを混同してしまいがちですが、両者はまったく別物でてす。また、道徳的であることとビジネスは完全に両立します。

分けて考えろということだろうな。
みんな、前提条件もスコープも無視して適用しすぎ。
普遍的なものを求める気持ちはわかるのだけれど、
ある意味、すべてはケースバイケース。
だから、どうせ学ぶなら、より賞味期限の長い、より適用範囲の広いであろう、
この本のようなメタ知識、メタ哲学と呼べるものを学ぶ方がいい。
ただしそれすらも、自分の頭で考えることより優先させては、ならない。

●成功哲学というビジネスとそのカラクリ

・成功哲学中毒の人の中には、「自分は○○先生の教材を○百万円分買った」とか、「○百万円分の投資を決断できた自分は偉いと思う」と言う方がいますが、まさに周囲から見れば嵌っているとしか言いようがないです。僕は、成功哲学本なんか読まないで事業を起こしましたが、富裕層になれました。
・相手の言うことを無条件に受け入れるようでは大富豪への道は遠いと僕は考えます。なぜならば、相手の言うことを受け入れることは、相手のポジショントークに誘導されて自分に不利に、相手に有利に自分を動かしてしまうことをも受け入れることにほかならないからです。
・うがった見方をするならば、パットの高額の自己啓発商材を売り込むための伏線になっているのかもしれません。もしあなたがパットだったら、この本の冒頭では、財布の紐をゆるめる意識を植え付ける内容を配置すると思いませんか?
・マスコミの流す富裕層の生活は真実なのでしょうか? 実は富裕層の生活を流す番組の多くはお金で買えますし、企業PRのためのものが多いのです。あなたはどれがペイドパブで、誰が富裕層のふりをしているかわかりますか?僕は一発でわかります。誰がいちばん得をするかを考えてみればいいだけですから。
・メンターが必要というのは、たくさんの自己啓発のスピーカーが指摘していることですが、僕はポジショントークだと理解しています。メンターが必要なら、自分のセミナーを聞いたほうがいいと言いたいのでしょう。
・ノードストローム、ロールスロイス、リッツカールトンの神話の陰には何があるのでしょうか? 彼らは本書に出ているような神話を意図的に演出し、それをメディアを操作することでPRの材料に使っているのです。正常な感覚の人間だったら、この話の裏にはPRエージェントがついていて、神話をつくり出すために、はじめから仕掛けをしていたと考えるのが自然だと思います。世の中の、「伝説の~」とか、「~のカリスマ」などという表現は、本人が自称して言って回っているケー巣が大半です。その話を真に受けたからといって大富豪になれるわけではありません。

メンター不要論を説く成功者は、彼が始めてだ。
彼自身がそうなのだ。
この言葉を捜していた。
この事実を探していた。
守破離という考え方は認めつつも、
メンターとかいって崇め奉って、思考停止に陥っている人が多い。
グルイズム、ビジネスカルト(カルトビジネス)には、
お引取り願いたい。

●物質/欲望賛否ではなく…

・自分に自信のある人間は誇示的消費などしません。僕は、パットの考えと違って、高価な物を購入することが必ずしも自分を高く評価することに繋がるとは思えません。自分を高く評価できるかどうかは、自分の問題だからだと思うからです。高価な物を買ったり身に着けたりする誇示的消費は、結局のところ自信のなさの裏返しだと思います。
・どんな車に乗りたいとか、どこに住みたいとか、物をモチベーションとか目標にしないほうが長続きすると思います。僕は、自分が楽しいと思う事業をやっています。今、あなたがやっていてすごく面白いとか興味があるものを追求するといった目標の立て方もひとつの方法だと思います。

このあたり、同感。
自分が平さんに違和感を感じるのは、
まさにココだ。

●その他

・変化しないことで時代に取り残された場合、待っているのは緩やかな死です。変化しなくても失敗する、変化しても失敗するのなら、あらかじめ変化して失敗することを織り込みながら、その失敗を糧としてよりよい方向へ変化しつづけることを志向するほうがどちらかというと安全だと思います。
・ほかの人と違ったことをしなければ、ほかの人と違った結果が出るはずがないからです。批判されることを最初から予定したうえで行動を起こせば、批判はそれほど自分の行動の妨げになりません。多方面からの批判を受けていても、結果、それがいったん成功すれば世間の評価が一変するということを体験すれば、世間の批判がいかに当てにならないものかということをあなたは知るでしょう。
・資金が貯まるまで待っていては、スタートは永久に切れないかもしれません。資金がなければ、借り入れをするとか知恵でカバーするなどの発想が大切です。
・借金自体は、その調達コストを上回る収益を上げられる限りにおいては、なんの問題もないばかりか、事業経営、投資活動においては必要な存在なんです。

タイトルとURLをコピーしました