なぜあなたの勉強は続かないのか?

心理カウンセラーが教えるすごい方法
ビジネスマンの勉強革命

こちらも先日の本と一緒に買ったもの。
著者がどんな人なのか、ちょっと知りたくて。


このは、勉強ノウハウというよりは、心理学とか、潜在意識とのつき合い方に関する内容がたくさん書かれていて、もっと内容が深い。ところどころに出てくるワークシートも、とても有効なもので、すばらしく、やってみる価値がある。
今の自分にもっとも必要なこととして、とくに以下が心に深く留まった。

●情報を集めすぎてしまう人
効率良く物事を進めたいという願望の表れかもしれませんが、効率的に勉強するためにも、一度経験してみないことには「何がムダで、何が効率的か」がわかりません。つまり、何度ものムダに終わってしまった経験があるからこそ、いざという時にムダわそぎ落としていける…。それが本当の効率化であって、最初から効率化を目指すのはナンセンスです。

その他は、また、メンタルヘルス系の様々な説明がちりばめられている。

●極端な考え方
認知療法の権威 ディビッド・バーンズ博士はその著書中で、次のような極端な考え方をする人がいると指摘しています。
・全か無か思考
物事を白か黒かのどちらかで考え、少しでもミスがあれば完全な失敗だと考えてしまう
・一般化のしすぎ
たったひとつよくない出来事があっても、世の中のすべてがそうだと考えてしまう
・結論の飛躍
根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう
・拡大解釈と過小評価
自分の失敗は課題に考え、長所を過小評価する。逆に他人の成功を過大に評価し、他人の欠点は見逃してしまう
・個人化
なにかよくないことが起きた時、自分に責任がないような場合でも自分のせいにしてしまう

自分はとくにこの中の「全か無か思考」の傾向があると思う。
このこだわりをなくすべく、工夫をしてみよう。

●失敗の証明
どうせまた失敗すると思いながら行動すると…
→その予測が正しいことを証明する結果になることが多いため、「やっぱり失敗した」とどこか安心する心理が働く

この「どうせ失敗」という卑屈な感情は、
おそらく、人目を気にしすぎている人の言い訳の準備の為 に使われることもありそう。
あるいは、心の底では失敗してほしいと思っている・成功されては困る事情がある場合に、出る感情だと思う。

●プロセスのリフレーミング
自分を責めている自分の否定的な考え方に対して、肯定的な視点を与える(再評価)
×失敗するような自分はダメな人間だ
○反省して現状を変えようと努力している人間だ
○結果を正直に受け入れることができる人だ
●幻想→予定へ
幻想「『ぜひあなたの本を書いてください』と出版社から誘いがきたらどうしよう」
夢 「いつかは自分の本を出したい」
目標「来年までに出版するために、今月中に企画書を出版社に出そう」
予定「来月に○○出版社から本を出すので、今月中には原稿を仕上げたい」

仕事ができる人というのは、このあたりのことは普通に理解できていると思う。
落ち込みやすい人と接する時、なかなか行動にうつせない人と接するとき、
このことを理解しておくとよいだろう。