「新しい働き方」ができる人の時代

Work3.0
大切なことは「価値」「挑戦」「つながり」

この本の内容が理解できるような人と、一緒に働きたい。
今のチームはかなりこれに近いから、結構満足してる感じかな。
働く人すべてにおすすめ。

●システムの外に出よ

・ビジネスモデルがあるから、そこに事業が生まれるのではなく、同じ未来を見ている者同士が、つながり合うことで、そこに事業が発生するのだ。市場・競合分析も必要ないし、自分探しも必要ないし、会社を辞める必要もない。まずは会社の外へ出て、システムの外で生きている人たちに出会うことだ。そして、その人たちがどんな未来を見ているのか、感じるのだ。すると、目からウロコだよ。
・希望の未来を見て行動することができるのはシステムの外にいる人間で、過去からの延長で動こうとするのが、システムの内にいる人間だ。
・一日が終わったときに、誰にも何の貸し借りもない状態で、あなたは満足ですか 貸しや借りの一切生じない働き方では、人と一時的に関わるだけで、つながりは生まれません。一日かぎりの日雇い労働と同じです。
・一日の賃金以上のことをしたなら、それは他者とのつながりが生まれたことを意味しています。
・「ありがとう」「素晴らしい」だけではなく、具体的な言葉をつけ加えることが大切です。「素晴らしい本でした。40ページ分も付せんをつけてしまいましたよ」
・多くの人が数字やタイムカードで自分の仕事ぶりを評価したくなりますが、実際には、人とのつながりやコミュニケーションに力を注ぐことこそが、最終的な結果につながるのです。
・人を評価するときに、コミュニケーション能力が軽視されるのは、それを数字にするのが難しいからかもしれません。しかし、コミュニケーションも大切な表現行為の一つだとすると、その能力に長けている人は、それだけで希有な存在だということです。

子どもを最優先にしている今はちょっと苦しいのだけど、、
平日の時間を使えるようになれば、私も、そろそろシステムの外に出ていきたい。
同じ未来を見ているひとたちがいるところへ。
何か方法があるはず。
こういうのは、私の個性と一致するところだとも思う。

●行動すること

・すべては試作品だ。そう思えば実行しやすくなる
・先延ばしにはするな。一週間以内に実行できないアイデアは捨ててしまえ
・実行するのは完成させるためではなく、他のことを実行できるようにするためだ

小さな失敗を早くしてしまえ、という言い方よりも、
この、「完成ではなく他のことを実行させるため」 という言い方は、
とてもわかりやすいし受け入れられやすい。

●必要とされる人

・今、社会が必要としているのは「この人がいないと、何事もはじまらない」という”絶対不可欠”な人々です。それは、
– ユニークな発想ができる人
– 問題意識をもてる人
– 会社を引っ張っていく人
– 積極的に人とのつながりをつくっていく人
– 逆風を恐れず必要な指摘をして、変化をもたらしていける人
つまり、全体をまとめ、変化を起こせる人たちです。
・仕事のピラミッド
創造する・発明する → つながりをつくる → 売る → 生産する → 栽培する → 狩りをする → 物をもち上げる
・悪い知らせが飛び込んできたときに、どのような態度をとるかも重要です。同様したり、自信を失ったりしてしまえば、冷静な判断ができなくなります。よほどのことでないかぎりは「おもしろいことになったぞ」と発想を転換しましょう。そこから学べるものを学んで、先に進んでいくことです。
・熱意+執着心=封建主義者(レコード会社)
・受け身+冷静=官僚主義者
・受け身+執着心=グチり屋
・熱意+冷静=組織のかなめ
・かなめとなる人に権限は無用です。真の変革が組織のトップから起こってくることはまれです。多くの場合、変革は中間層で起こり、時には下層が起点になることもあります。はじめに誰か一人が立ち上がり、リスクを負って行動を起こし、彼の行動に共感した人々がついていくのです。けっして上から命じられて動き出すわけではありません。
・組織のかなめに特徴的な資質 開放性/誠実性/外向性/調和性/情動安定性
・人を指導するときに大切なのは「知識を与える」ことではなく、自分の「心構え」をその人に伝え、自分と同じ「自信」をもてるようにすることだ、と教わったのです。

人の会社にきているということで、
やはり自分は意図して「人とのつながり」のところを抑えてきた。
このことで、ちょっと自分の個性が抑えられてきた部分も、あるかも知れない。
でも、よくよく考えてみると、
今のこの自由な立場を逆に利用することだって、できる。
もっと、外の世界に向かって関わりを広げてもいいのかもしれない。
お酒でつながるようなビジネスありきの話ではなくて、
ともに学ぶ、のともに同じ未来をみるような、そんなコミュニティに。

●アーティストの定義

・そもそも、アーティストとはどのような人のことをいうのでしょう。私にいわれせれば、絵筆を握っているかどうかは関係ありません。複製画を描いてお金を稼いでいる人たちは – たくさんいますが – アーティストではありません。一方、iPodをデザインしたジョナサン・アイブは、間違いなくアーティストです。その人がアーティストかどうかを決めるのは、表現の形ではなく、伝えようとする意志であり、人との関わり方なのです。アーティストとは、洞察と創造性、現状を変えていく大胆さを兼ね備え、自ら挑戦していく人のことです。
・人間関係で創造性を発揮したり、既存のシステムや技術の新しい使い途を発見したりすれば、それも表現行為 – アートなのです。
・アーティストのしごとは、人に影響を与えていくこと。上司や経営者を意識してしまうと、彼らを喜ばすことが仕事になってしまいます。私たちが勝負するべきなのは、必死に働いたかどうかではなく、どんな価値を生み出して、どれだけ人に伝えられたかという部分です。
・アーティストはまず、利他的な視点で、どこに貢献の余地があるかを見極めていくと同時に、自分の能力を受け入れてくれる人とそうでない人を見分けることが重要です。優れた表現行為ほど、万人に受け入れられることはありません。万人向けのものは結局平凡な結果に終わるということも覚えておきましょう。

田坂さんが「すべての人がアートに」という表現とも一致。
もう、そういう時代なんだろうな。
文字どおり職業としてのアーティストの友人がいるけれど、
自分がまともに仕事をしていたら、きっと話が、合うはずなのだ。

●特殊能力(USP)

・私がこの話を人にすると、みな一応理解はするようです。ただ「あなたの”特殊能力”は何ですか」と尋ねると、たいていは能力とは呼べても「特殊」とはいえないような内容が返ってきます。はっきりいってしまうと「平凡な」能力です。
・才能や資質がないから変化の波は起こせないという言い訳は、以前なら通用したかもしれませんが、現在は状況が違います。誰もがさまざまな形でリーダーシップを発揮していくことができますし、組織や社会に貢献できることはいくらでもあります。
・この部分は、私たちが直面している状況の核心に関わることです。
・市場がネットワークでつながり、競争が激化している現在、「そこそこ」のスキルの人はどこにでもあふれています。「特殊」能力は、生まれもった才能ではなく、自分がやりたいことをやるという選択をすることで手に入るものです。
・自分が独自の能力だと思っていることが相手から見て「特殊」でないなら、それは「独自の能力」ではないのです。では、その場合どうするか。
1)組織のかなめになれるような別の能力を身につける
2)独自の能力だと思っているものを徹底的に磨く
このどちらかを今、選ばなければなりません。

私はやはり「特殊」な段階に至っていない。
1)も2)も、やる必要がありそうだ。
すぐにやろう。

●表現方法・表現する場

・インターネットが登場しなかったら、アマゾンを立ち上げたジェフ・ベゾスは毎日をボーッと過ごしていたでしょうか。映画監督のスパイク・リーが映画に出会わなかったら、何もしないで普通の人であり続けたでしょうか。「情熱や熱意は、対象がないと存在しない」のではありません。「情熱をもっている人が対象を見出す」のです。
・「ブロガー」と「ツイッター」の生みの親であるエバン・ウィリアムズは、こんなことをいっています。「ポイントは、すごいことをやる、ということに尽きます。”外野”の声に耳を傾けてはダメですね。ユニークで型破りなことをやろうとするときに、一番大変なのがその部分かもしれないな。」

そう。アーティストであるなら、
できないことを、環境のせいにしたりしない。

●支配者の都合で作られた古い価値観

・未来学者のソーントン・メイは「労働の価値が時間で測られる時代は終わった」と指摘しています。
・「あの人がそうしたから自分もそうしないといけない」という生き方は決して本能的なものではなく、ごく最近になって私たちに植えつけられたものなのです。(1890年代 その頃に導入された普通教育)
・現在学校で教えられていること
集団に溶け込む/先生の指示に従う/ノートをとる/休まない/テストのために勉強する、期限を守る/きれいな字を書く/年長者に逆らわない/進学する/きちんとした履歴書を書けるようになる/失敗しない/あまり出しゃばった発言をしない/そこそこスポーツをこなせるようになる/多くの課外活動に参加する/一つのことを学習したら次に移る…この中で、絶対に必要な資質は何か 社会に必要な人材を教育できているか
・学校が労働の現場に似ているのは、偶然ではなく意図的なものだというわけです。
・「米英戦争が何月に起こったか」といった問題の答えを出せても、ウィキペディアでいつでも調べられる現在ではなんの価値もありません。グーグルで検索できないような問題の答えを出せることのほうがずっと重要です。それはたとえば「あなたは次に何をすべきか」といった問いです。
・上に立つ人間がチームワークという言葉を口にするときは、要するに「いわれたとおりにやれ!」といっているのと同じ。上の指示を待ち、いわれたことをやるのは、本当の意味でのチームワークではありません。それは服従であり、使い勝手のいい歯車になることです。

自分の子どもに何を教えるのか。
これとても悩むところだ。
学校なんか行かなくてもいい、といって
家に押し込めるわけにもいかない現状を考えると、
やはり、大切なことは、
自分自身が、家庭で教えるしかなさそうだ。

●例外

・専門的な知識をもっている人たちが組織に重用され、高い報酬が与えられるのは、次の3つのケースにおいてのみです。
1)その知識がオンタイムに必要で、他のところに頼んでいるとリスクが生じる
2)その知識がコンスタントに活用されており、他に頼むとコストがかかりすぎる
3)仕事上の判断に専門知識が不可欠で、答えを知っているかどうかが会社の専門的能力や信頼性に直結する

自分は、運良くちょうどここにハマったのかも知れない。
とくに1,2,3のすべてにあてはまる。
でも、ずっとこれに頼っていてはいけない。

●現状維持を求める爬虫類脳

・自然界において目を合わせる行為(アイコンタクト) は、相手に脅威を与えます。爬虫類脳は目が合っただけで、パニックを起こすことも。そう考えるとほとんどの人がもっとも不安を覚える行為が、人前で話すことだという調査結果があるのもうなずけます。スピーチは爬虫類脳がもっとも恐れることの一つなのです。
・爬虫類脳は、学校が大好きです。従順になることを教えている学校にいれば安心ですし、落ち着いていられます。「目立たないように」という指導も、爬虫類脳としては大歓迎です。
・会社で、まわりにいるのは心理的抵抗に身を任せている人たち。彼らはネガティブなことしかいわず、既存のルールを変えたがらず、これまでうまくいってきた路線に固執して、そこから外れることを恐れます。
・意外かもしれませんが、人が実践していることや参考になりそうなことを四六時中メモっているタイプも、同じような抵抗に屈しています。彼らはメモすることに忙しく、行動は起こしません。リストをつくる作業と、自ら道を切り拓くことは、まったく別ものなのです。
・このような人々の声に耳を傾けるのは間違っています。彼らが冷めているのはとうの昔に心理的抵抗に屈したからです。この話を聞くな、この本を読むな、このセミナーには出るなという声が聞こえてきたら、むしろ、聞いて、読んで、受講しましょう。成功した人々はたくさん本を読んでいます。
・爬虫類脳が働いているのは、たとえばこんなときです
期限を守らない/「完璧にしたいから」と言い訳し、先延ばしにする/アイデアを煮詰めない/情報集めに執心する
・ツイッターもまた逃避の典型です。もちろん、うまく活用している人たちもいますし、仕事に生かしている人たちもいますが、ほとんどのケースは、抵抗に負けて逃避しているだけで、何も成し遂げていません。

逆に言えば、どんどん人前で話す機会を作っていけば、
そのことが、自分を速いスピードで成長させるはず。

●その他

・そもそも聖書は高利貸しを禁じています。モーゼからはじまったこの考え方は単純で、「同胞にお金を貸すときには利息をとってはいけない」というものでした。
・カギになるのは、自分の考えや企画に上司の賛同をとりつけ、サポートを得られる進め方を見つけて、意外でない形で意外性のあることを実行していくことです。
・才能を活用すれば「市場」という名の大きなパイが膨らみ、無限に拡大し、自分の取り分もどんどん増えていく – と考えることもでます。
・「アマゾン」の創業者ジェフ・ベゾスや「アップル」を立ち上げたスティーブ・ジョブズは養子です。