佐藤可士和の超整理術

Ultimate Method for Reaching the Essentials
仕事も頭もスカッと爽快
空間・情報・思考のもやもやを一刀両断!
気鋭のアートディレクター、秘技初公開。

整理術といっても、ノウハウとかライフハック系の話ではなく、
もうちょっと抽象的な、思考や視点の持ち方に関する考察かな。


カテゴリに分けて、入れ子、階層構造にするという発想は、
タグの概念に変わりつつある最近のパラダイムにはちょっとあわない気がするし、
どうも、すべてが、線形思考、論理思考に寄っている気がした。
その意味では、自分とはちょっと違う。
ただし、基本という意味では、いいだろうと思うし、
ヒントになる部分もいくつかあった。
興味深かったのは、↓コレ

手ぶらになると、断然身軽になります。そうすると気分もふわっと軽くなって、無性に歩きたくなるのです。街を散歩したり、ぶらぶらしたり。重いカバンを持っていたときには思いもよらなかったほど、周りを見て楽しむゆとりが生まれました。

ちょっと、試しにやったみいなと思った。
ポケットのある上着をきている冬しかできないけれど。
その他拾ったところ
●広告

・広告はコミュニケーションデザインを行う仕事
・「振り向かせるためには、刺激的なものにすればいいんじゃないの?」こういう意見もあるでしょう。でも、単に刺激的なだけでは、一瞬目を引くだけで終わってしまう。心の奥までは浸透していかないのです。たとえるなら、子どもが隠れていた物陰から出てきて、「わっ!」と驚かせるようなもの。驚かされた方は、怒ったり相手にしなかったりするかもしれません。相手の理解を得たり興味を引いたりしないと、本当に心を捉えたことにはならないのです。だから、まず何が言いたいのかという主旨をはっきりさせ、そのうえでどんなトーンで伝えるのかという工夫をすることが大切です。
・会社のシンボルとなるマークは、いじくりまわした感じがあると絶対ダメ

興味深いキャッチだけではなく、その一歩先ということなんだろうけど、
大手がやるお金をかれたマス広告じゃない場合、
埋もれてしまわないように、トーンの方を重要視せざるを得ないケースは、ある。
でも確かに、心に浸透させるための主旨ははっきりさせるべきで、
この点は同感だ。
●空間の整理

・カバンの中身や机の周りなどの身近な空間の整理では、時間軸で考えるのがいいと思います。今日必要なもの、三日後必要なもの、一週間後必要なもの…。できるだけ直近に絞ったほうがいい。
・”とりあえず”とっておくことは、整理するうちには入りません。単なる移動で終わってしまうのです。最終判断を先延ばしにしているということでもあります。
・「机は何のための場所なのか?」そう、作業をする場所です。物置でも倉庫でもありません。ですから、基本的には天板には何も載せないことが理想なのです。机の上で省けないものといえば、電話とPCぐらいでしょうか。あとは、その都度の作業に必要なものだけを置き、作業が終わったら常にしまうことを習慣づけるのです。
・デスクの上にペンスタンドを置くのは、作業場をなるべく広く確保する必要性からもおすすめしません。引き出しのペンとれいには、たぶん7~8本くらいの容量はあるはずです。
・ステッドラーの製図用シャーペン / モンブランの青インクの万年筆 / ラミーの赤インクの万年筆 / シャーピーの黒マジック
・決して”捨てる”ことが目的なのではありません。あくまでも手段なのです。「何のために捨てるのか?」といえば、本当に大事なものを決めるため。そして、大事なものを、より大切に扱うためなのです。

判断の先延ばしをするような人生をやめたければ、
机の上をまっさらにすることからはじめるのも、必要かも。
●情報の整理

・気をつけたいのが、表記統一。仮に「プレゼン」という名前のファイルを作るなら、英語にするのか、カタカナにするのか、半角か全角か。自分でルールを決めておけば、検索がすごく楽になります。
・フォルダに関しては数に配慮したいもの。「組織において、きちんとマネージできる部下の数というのは、3~8人くらい。それを超えると目が行き届かなくなってしまう」それと同じこと
・「毎週月曜日の朝は、Macの中のデータを整理すること。午前中いっぱいかかってもいいから、納得いくまですっきりさせるように」週はじめにきちんと片づいた状態になれば、週末までの1週間の進行が、断然スムーズになりますから。

表記の統一というのは、確かに重要。
少なくとも、自分が管理できる範囲では、これは確実にやっておくべきだ。
ちょっと見直してみよう。
●思考の整理

・いわゆる”グーグルの達人”と呼ばれる人たちは、”視点の持ち込み方の達人”ともいえるでしょう。
・本質を探るということは、一見、物事の奥深くに入り込んでいくようなイメージがあるでしょう。でも実は、どんどん引いて離れていくことだと思うのです。客観的に見つめてこそ、いままで気づかなかった事実や大事なエッセンスを発見することができる。
・まず、考えを言語化することから始める(情報を見えるようにする)
「いま、本当にやりたいことは何なのか?」
「人生において、何がいちばん大切なのか?」
・仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみること。相手の言っていることがある程度まとまったら、「それってこういうことですか?」と、自分なりの言葉に置き換えて投げ返してみてください。
・他人に対して仮説をぶつけていく方法にある程度慣れたら、自分に対しても自問自答してみてください。頭の中だけで行っていては混乱しますから、やはり言葉にして書き出してみると理解しやすいでしょう。
・他人事を自分事にできると、リアリティが生まれる

あたりまえのことではあるんだけど、
忘れがちなこと。物理空間と情報を整理する癖をつければ、
きっと思考もすっきりするんだろう。
すべては心のあらわれ。
決断できなかったり、先延ばししたり、混乱したりという状態は、
その人の部屋や机の上を見ればよくわかる。
思考を整理するために、まず現れ出た物理空間の整理から入るというのも、
一つの方法だ。

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