勝つためのコミュニケーション
世界中で通用する人間関係10のルール
Be a good fighter!
神田さんの「人生の旋律―死の直前、老賢人は何を教えたのか?」の、あの人の本。
平さんのブログの中でも触れられていて、気になっていた。
ノーマンビンセントピールから直接教えてもらった日本人。
スケールがでかい。とにかく突き抜けている感じ。
国際化している今、日本人必読の一冊。
●コミュニケーションの本質
・カーネギー財団研究開発部による人間の本性についての調査結果はなんと1行に凝縮されたのです。→ 自己中心主義 (Self-centered)
・人間共通の悪癖と、世界で通用する人間関係10のルール
1. 人間は ひたすらに自分のことのみを考えている
→ 真剣に「他人」に関心を持て。そして他国の歴史、文化などにも関心を持つこと : カードや贈り物
2.人間は、自分の観点からのみ物事を判断する
→ 他人の観点に立って物事を見ること : リーダーシップ
3.人間は、自分の興味本位で話をする
→ 他人の利益または興味にそって話しをすすめること : 相手のオフィスや応接室に通されたとき、直ちに壁面に掛けられているモノを見よう
4.人間は、他人のいうこに耳を貸さない
→ 話上手より聞き上手 :
5.人間は、他人に対して誠意のある感謝をめったにしない
→ ほんの小さな親切でも、心を込めて感謝しましょう
6.人間は、他人の欠点探しが大好き(やる気を殺す)
→ 他人の長所を見いだして「やる気」を起こさせること
7.人間は、他人に重要間を与えない(プライドを傷つける)
→ 相手をほめて重要感を与えましょう。ただし、心にもないことをいってはいけません
8.人間は、自分が悪いと知っていてもめったに謝罪しない
→ 自分が間違っているとわかったときは、はっきりとその場で「非」を認めること
9.人間は、他人の名前を覚える努力をしない
→ 他人の名前をがんばって覚えること
10.人間は、ないものねだりをして自分を不幸にし、明るいスマイルが顔からなくなる
→ 自分が授かったもの(健康、家族、能力、仕事など)を数えて感謝すること : I am happy, because I am(I have)…
この10のルールは、コミュニケーションの本質を言い尽くしている。
これだけあれば、あとの心理学的な細かい話は要らない感じ。
●欧米人の本性
・欧米人諸君の祖先は hunter ですから動物的です。相手が「強い」と感じると目をそらしてスッとどこかへ消えてしまう。逆に「弱い」と感じたら大変です。けちょんけちょんにかみついてくる。
・欧米人の大物とネゴするとき、目線 eye contact をそらしては勝負は負け。相手は狩猟民族の子孫であることをお忘れなく。
・欧米の親御さんは子供に「あなたが本当に悪いことをした、申し訳ない、と思わない限り ”I’m sorry.” といってはいけまん」としつけています。
・欧米人と称する人種はとたつもなく自尊心が強く図太い連中ですから、本当に悪いと思わないと、小さなガキでも “I’m sorry.” とはいいません。ですから、海外では軽率に英語で “I’m sorry.” とはいわないで下さい。
・英国人は英語を fightng language つまり戦うための言語として意識している一方、我々日本人は日本語を「雅と和」、エレガンスとハーモニーの言葉と潜在的に認識しています。
・中国人、韓国人、北朝鮮人は欧米人に近似しています。
外資系企業でたくさんの外国人と仕事をしているので、
この人の言っていること、すごくよくわかる。
英語の勉強よりもまず先に、この人のマインドセットを学ぶべきだと思う。
私も、簡単に謝ったり、視線をはずしたり、
していたかも知れない。意識して気をつけよう。
Mr.Xに習ったように、強いボディーランゲージを身につけよう。
●欧米人とのコミュニケーション
・欧米社会ではお互いにファーストネームで呼び合う友人になろう。 first-name friend
・我々日本人はすぐ他人を信じ「友」と呼ぶ。そして秘密を打ち明ける。ところがケトウはまず人を疑う。その「人」を信じるまでは friend とはいわない。Associate(仕事の交際)、colleague(同業者)といった表現をする。
・いまだに男性社会の日本のビジネスマン諸君は「たかが秘書」などと思っているようだが、大間違いです。欧米では非常に優れた人材を側近に置いています。男の秘書も多い。過少評価は「キケン!」。むしろ相手の秘書の信任を得て良い友達になりますと、本当にビジネスがスムーズに能率よく推移いたします。
外国人の友人知人が増えてきた今、
確かにこのあたりも、もっとよく観察しなくては。
●若くて有能、野心のある”あなた”に贈る「成功のパターン」
Step1)
社会人としてのマナー、ビジネスマンとしての基礎訓練を企業に就職して学べ(5年間くらい)。同時に、この本を熟読して人間関係のエキスパートになってください。私の場合30~34歳まで、マッカーサー総司令部(GHQ)に勤務して国際貿易のノウハウを米国から派遣されたトップクラスの学者、大学教授に訓練して頂きました。これが私の今日の「コア」になっております。
Step2)
早く独立すること。私の場合、34歳で小さな貿易会社を丸の内に設立した。怖かったです。でも朝鮮戦争が始まってガバッと儲かった。
Step3)
Boys be ambitious! 男は度胸
近藤藤太氏も、34歳ぐらいまで修行の時代だったのだと知って、
自分の中あった、ある種の焦りが静まった。
後に大きな舞台に立つには、大いなる修行が必要なのだ。
彼がピール博士に言われた Be yourself と同じことなのだろう。
そう、言ってもらえた気がした。
●その他
・「通じる英語」を修得する。ただし、学校と先生を選ぶこと。単に外国人でネイティヴスピーカーというだけでは、日本人に英語を教えることは出来ない。トレーニングを受け、資格を持った教師でなければならない。
・偉大な実業家は優秀な心理学者 A great businessman is a great psychologist.
・まず施しは我が家からはじめよ Charity begins at home.
・商売は ‘No’ からはじまる Business starts from ‘No!’
・何か大勝負があったら、この呪文 “Yes, I can. I will try.” を声に出して、何べんもリピートしていってごらんなさい。自分に自己暗示をかけるのです。
・アメリカでは夫がSexを2~3ヵ月怠ると立派な離婚の原因になる。名目は sexual illtreatment 性的虐待
・パブリックスピーキング 出席者の誰かをオカズに話すのが無難。
・「国際化」という言葉ほどよく使われている割に、よくわからないインチキな言葉はありません。相手に好奇心 “???” を起こさせるからでしょうか。
・ご婦人がダウンタウンをお一人で歩くことは当然タブー。「ホーイハント」をしていると思われます。
・支払いを延ばして銀行利子を稼ぐ。また、相手が弱いとみると踏み倒す。そのいずれかです。「インド商法」なのです。
さらっと話す言葉の中に、
人生の重要なエッセンスがちりばめられている。