わが子に伝える「絶対語感」

頭の良い子に育てる日本語の話し方

著者の時代認識が古すぎるため、正直なところ二章以外はほとんど読むに価しない。
…が、二章のアルファ読みとベータ読みという考え方は、よい発見だった。
その点だけ、著者に感謝。


アルファ読み : 既知の読み
ベータ読み : 未知の読み → 素読の有効性

こどもがベータ読みをするときの本はやはり縦書きのものがいいでしょう。
そうすれば、日本語の絶対語感は安全です。

いくつか、現代になって使い方の変化した言葉を知った。

・うまい=男性語、おいしい=女性語 だった。
 おいしいは、いしい(味がよいという意味の女房ことば)に「お」をつけたもの。

・とても = もともとは肯定表現には使わなかった。

ぜんぜん が最近変化したことを知っていたけど「とても」もそうだったとは。

・「である」の短縮形である「だ」は男ことば。
たとえば「そう、おじいちゃんに買ってもらったんだ」は男言葉で、女性の場合は「そう、おじいちゃんに買ってもらったのね」になる。

贈り物をもらったときには、礼状を書くのがマナー(電話ではなくて)。
略儀ながらとりあえず・・・葉書を出すか、目上の人には封書で出す。らしい。
電話の方が丁寧なのかと思ったら、これは違うみたいだ。
まぁ、ケースバイケースだとは思うけど。