Facebookを集客に使う本

お金をかけないで人を集めるすごい方法
人が人を呼ぶ「フェイスブック」の最新活用事例と最強のツール活用法満載。
各メディアでひっぱりだこの著者が書いた最新の集客方法!

ツールはどんどん変わっていく。
でも、過去に一度、じっくり時間をかけてマーケティングの原則を学んだので、
わりと一読しただけで肝の部分が理解できたような気がする。
もちろん、細かな作法はツール毎に理解しなきゃだけど。


●Facebookの特徴

・実は、フェイスブックに流れる情報の大半がこの「行動の口コミ」だ。「おすすめします」と何かを紹介するのは、多少なりともエネルギーと心の余裕が必要になる。しかし、フェイスブックにおける行動の口コミは、本人が意識せずに発生し、連鎖が起きやすい。
・フェイスブックを集客に使いたいのであれば、フェイスブックで口コミされないことには始まらない。口コミされるためには、「いいね!」と言われるものを発信していくことしかない。結論を言うと、フェイスブックで集客する上で最も大事なものは、あなたが発信するもの、つまり「コンテンツ」なのである。
・これまでのインターネットコミュニティでは、必ず何人かはネガティブで、批判的な他人がいて、運営者の頭痛の種になることが多かった。しかし、フェイスブックページは、実名登録ということもあり、ほとんどの人が常識的で、ポジティブだ。
・日本語で書かれたフェイスブックページのうち、1000人以上のファンを獲得できているのは全体のわずか4%に満たない。名だたる大企業のページ、誰もが知っている著者や実業家、スポーツ選手など、本来なら万単位のファンがいてもおかしくないページが1000人未満なのだ。1000人どころの話ではない。100人未満のページがなんと全体の7割を占める。
・ツイッターで何万人もフォロワーがいる人も、フェイスブックのファンは意外に少ない場合が多い。フェイスブックのファンは「相互」の概念が存在しない。ギブアンドテイクの取引ではなく、そのページが自分にとって価値があるかないか、あるいは好きか嫌いかで決まる。ファンになる価値があるかどうかを判断してもらうのがコンテンツというわけだ。

Facebookの登場が、DRMのあり方を変えた(よりやりやすくなった)と言えるかも知れない。
とくに、匿名の誹謗中傷が行われにくいということと、いいねとコメントによる拡散の仕組みは、
googleの検索エンジンの登場に匹敵する革命だと思える。
PPCやSEOを知らずしてインタネットマーケティングを語れないの同じように、
いいね!は、ネットマーケターたちの基本インフラになっていると言える。
●いいね!の意味

・フェイスブックでは、ニュースフィードに出てこないものは、グーグル検索に出てこないサイト同様、存在しないのと同じだ。フェイスブックでは、コンテンツの属性によって、ニュースフィードに優先的に出てくるものと、出てきにくいものがある。優先的に出てくるものの一つに、フェイスブックページがある。友だちがどこかのフェイスブックページに「いいね!」をしてファンになると、必ずニュースフィードに現れる。「いいね!」ボタンのすごいところは、ウェブサイトに設置すると、フェイスブックの外にあるにもかかわらず、フェイスブックページと同じ扱いになるということである。
・ブログの「いいね!」は、ある意味フェイスブックページより口コミ力がある。なぜなら、フェイスブックページは一度「いいね!」を押してファンになったら、二度と「いいね!」を押すことができない。ところが、ブログは一記事が一つのフェイスブックページと見なされるので、記事を更新するたびに新たに「いいね!」がニュースフィードに出現するのである。
・ただし、ウェブサイトをフェイスブックページと同等のものにするには、ある設定が必要だ。具体的に言うと「オープングラフプロトコル(OGP)」のメタタグをウェブサイトのヘッダー部分に設定した上で「いいね!」ボタンを設置しなければならない。単に「いいね!」ボタンのコードを取得して貼っただけでは、押した人のアクティビティとしてウォールに表示されるだけで、表舞台であるニュースフィードには出てこないのだ。しかも、表示される画像が最適化されず、サイト内の無関係の広告の画像を拾ってしまったするのでクリック率が下がる。OGPは「何を表示するか」までを最適化することができるので、「いいね!ボタン」を設置する際には必ず入れるべきだ。ただし、ヘッダー部分の編集を許可されていないブログサービスでは設置できない(アメブロはヘッダーを編集できず画像とサイト説明の最適化ができないが、ニュースフィードに出現する処理をアメブロ側が行なっている)。
・フェイスブックコメント欄は、ある意味「いいね!」ボタンより強力である。コメントをした人のフェイスブックのウォールにそのコメントが自動投稿されるのだ。投稿者はブログにしか投稿していないにもかかわらず、同じものを自分の友達に対しても投稿したことになる。投稿者はブログにコメントしたつもりでも、フェイスブックではそれが自分のウォール投稿として扱われる。自分の意見つきでそのブログ記事を友達に紹介しているのと同じことになり、推薦度は「いいね!ボタン」よりも高くなる。
・受講者が顔出し、実名で、商品やサービスについてコメントするということは、これがそのまま「お客様の声」になるということだ。フェイスブックコメント欄は、ブログと、フェイスブックの両方で口コミ効果を作る強力なツールなのである。

顧客へリーチする方法として、Facebookが有効なのはいつまでだろう。
大量のスパムメルマガがことごとく迷惑メールとして捨てられるようになったのと同じように、
「公開いいね!」や「アクティビティ」をスパムだと気づいた人が、
そのうちそれを捨て出すときがくる。それまでの勝負かも知れない。
●大原則

・ソーシャルメディアでものが売れるプロセス : Know→Like→Trust→購入
・フェイスブックページの魅力を形づくる要素は三つ
1.コンテンツ : 発信しているものの魅力、価値
2.パーソナリティ(ブランド) : 運営者の個性や背景、雰囲気、メッセージの一貫性
3.向きあい度 : 熱意、存在感、ファンと交流しようとする意志、(双方向性)

ここ、DRMの応用編ということなのだろう。
AIDMAがAISASに変わり、そして今、KLTに変わってきたということなのだろうか。
●絶対にしておくべきこと

・ブログのタブを追加するのは問題ない。フェイスブックのアプリケーション開発を行なっている米Involver社が無料で配布している「RSS for Pages」は、ブログの最新記事を一覧で見せるアプリ。ブログへの導線の一つになる。
・ブログに使うのであれば、「いいね!ボタン」と「フェイスブックコメント欄」の二つがオススメだ。ソーシャルプラグインは、フェイスブック内 (http://developers.facebook.com/docs/reference/plugins/like/)で発行されるコードを自分のウェブサイトに貼るだけで簡単に設置ができる。

ここは基本。
●その他Facebook特有の技術

<ノートの活用>
・近況アップデートは、あいさつ程度の短い文章には向いているが、残しておきたいまとまった内容を書くのには向いていない。その場合は「ノート」を使う。
・「ノート」は、「フェイスブック内ブログ」といえるものだ。検索エンジンが重要なページと認識する。
・日々のちょっとしたコミュニケーションは「近況」。フェイスブックのファンだけに向けてまとまったことを書く場合は「ノート」。そしてブログは自社サイトにファンを誘導するコンテンツとして。この三つを目的によって使い分けてほしい。
<写真・動画>
・フェイスブックの中で最も反応が取れるコンテンツは間違いなく写真である。文章は読むのに時間がかかるし、動画も再生に時間がかかる。しかし写真は忙しい人でも一瞬で見て、すぐに反応することができる。写真を投稿する際に注意しなくてはならないのは、必ず何か説明文を書くということ。といっても長々と書く必要はなく、短いほうがむしろ反応がいい。
・動画編集ソフトを使って、インターネットの画面を動かしながらPCに向かってしゃべると、画面と音声が記録される。動画というと、顔を出さなければならないと思う人も多いと思うが、動画編集ソフトを使えば声だけで済むので気軽に作れる。聞いているほうは、一緒にPC画面を見ながら説明してくれているような感覚なので、文章で読むより理解しやすい。「いいね!」の数やコメントで反応を見ると、非常に喜ばれていることが分かる。
・質問によって、回答がたくさん集まるものとそうでないものがある。回答がたくさん集まるのは、質問が分かりやすいこと、面白いこと、そして回答者も結果が知りたいと思えるものだ。逆に集まりにくいのは、「いいね!」ゾーンを超してしまった過激なものや、質問の目的が明らかに自分のためだけのもの。たとえば、「弊社の印象は?」よりも、「役にたつフェイスブックページは?」の回答結果のほうがみんな聞きたいだろう。クエスチョンは、回答をみんなで共有することに意義がある。結果をファンに役立ててもらおうという意識で質問を考えるのがコツといえるだろう。
・動画だけだと忙しい人はスルーしてしまうので、動画だけを貼らずに必ず内容を文章にし、文章でも読めるようにしておく。
<記事全般>
・いいねゾーン(適度な刺激): 納得できる意見・勉強になる視点・意外な発見・面白い話・かわいい写真や動画・ためになる情報・自分に関係がある情報、参加できるもの・いち早い情報
・ブログをウォールで紹介する理想的な方法は、記事のリンクを手動で貼って「こういう記事を書きました。読んでくださいね」などとコメントをつけることである。時間に余裕があるのならぜひコメントつきでじぶんの記事をファンに紹介してほしい。
・ニュース解説 専門家としての意見は喜ばれる自分の意見を入れずにただ情報を紹介しても、単なる情報屋さんになってしまうので注意が必要だ。
・質問に対する答えは最高の問題解決コンテンツ
・たくさんのQ&Aを一つの動画にまとめてしまうのは見る人に不親切。一問につき一つの動画にすると、見る人は知りたい質問だけを選んで動画を再生できる。

とりあえず、やってみること。
こういう細かいことは、マインドセットにずれがなければ、
使っているうちに当然のこととして理解されていく。
●戦略 他のプラットフォームとの連動

・コンスタントに集客するためにはコンテンツのスケジュールを決めることだ。ブログは週に3回、ツイートは毎日、月に1回はウェブセミナー、というように計画を立ててそれに従って各メディアの運営を行う。
・ブログを持っている会社は、持っていない会社より79%もツイッターのフォロワーが多いというのだ。
・力の入ったコンテンツをせっかく作っても、フェイスブック内だけで消費されてしまうのはもったいない。また、アメブロの場合は、インポートを設定すると時々広告の投稿が入ってしまうので注意が必要だ。
・ハブスポットが徹底しているのは、「コンテンツをソーシャルメディアに置かない」ということだ。いくらフェイスブックが便利で、集客パワーがあったとしても、いつ何時、サービスをやめてしまうかもしれないというリスクがある。また、何らかの理由でアカウント停止になって入れなくなってしまうかもしれないというリスクはさらに高い。そうなればファンが何万人いたとしても一瞬にして消えてしまうことも起こらないとは言えないのだ。
・ツイッターのツイートを自動でフェイスブックに流す連携はフェイスブックでは嫌われるのでやめたほうがいい。RTとか@などのツイッター独特の文字があると、フェイスブックのユーザーはノイズと感じるからだ。しかしこの逆、つまりフェイスブックをツイッターに流すのはOKで、フェイスブックユーザーに嫌われることはほとんどない。
・フェイスブックのファンを情報量の少ないツイッターに移動させたところであまり意味がない。このように、連携は、ユーザーが自分のメディアの中をどう動いてほしいか、という導線の設計をして行わないと逆効果になることがあるので注意が必要だ。
・ユーチューブがグーグルに次ぐ世界二番目の検索サイトであることはご存知だろうか。動画を見て興味を持ったユーザーがアクションできるように、各動画の説明文に必ずブログのURLを入れておくことが重要だ。

メディアが複数に増えてきているけれど、Mr.Xあたりなら、ここをどう組み立てるのかな。
恐らく平さんのページを見ることで、何をすればいいかがわかるような気がする。
●DRMの原則

・「ほとんどの会社では、コンテンツにセールス要素を入れすぎていると思います。コンテンツが3リットルあったとしたら、セールスメッセージはほんの一滴か二滴でいいんです」
・「中小企業が大企業に勝つ余地はたくさんあります。なぜなら、大企業は古いマーケティングの方法しかやらないからです」
・タイトルの付け方だが、まず数字は、奇数のほうがまとまりがよい。3,5,7がベストだ。それ以上だと多すぎて「自分にはできそうにもない」と思われてしまう。数字の下の言葉は、「方法」「秘密」「間違い」「誤解」「ポイント」「常識」「ルール」「理由」「習慣」「要素」「特徴」「共通点」などが考えられる。こちらのほうがチュートリアルよりも個性が出るコンテンツだ。

ここは、DRMとかコピーの大原則なので、
何年たっても、どんな新技術、新プラットフォームが出てきても、かわらない。

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