公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか

ひとり勝ち「enaの授業」から分かること
もうひとつの中学受検
家では対策しにくい「適性検査」に合格する勉強法とは?

 

●適性検査対策とは
・適性検査対策は、知識を詰め込むだけ詰め込んで、試験が終わったら忘れてしまうような勉強ではありません。一度身につけたら忘れることのない深みのある勉強です。それは高校受験にも活かせる学力です。適性検査対策の勉強は、受検するしないに関わらず、本来であれば全ての小学生が学ぶべき内容だと思います。
・12歳が自分の未来を切り拓くために行う努力として、これくらいがちょうどいいのではないかと感じた。私立中学受験にも、これくらいの”ゆるさ”があっていいのではないかとつい思ってしまう。
・心理学者のピアジェは、だいたい11歳くらいで子供の認知能力が大きく変わる事を発見した。
11歳くらいまでは「具体的操作期」といって、実際に目に見える、手で触れる具体的な世界のことしか理解できない。抽象的思考はまだまだ苦手。しかし11歳くらいをすぎると、「形式的操作期」という時期に移行し、抽象的な思考が得意になるのだ。近年では脳科学的にもこれが裏付けられてきている。

私立中学受験のための勉強については「受験以外には使えない勉強」という感じがして
子ども時代の人生の貴重な時間を投資する割にはリターンが少ないと思っていた。
けど、公立中高一貫校のための勉強は、そうではないので、とてもいい。
合格すればもちろん中高一貫で受験を免れるメリットがたくさんあるし、
仮に合格しなくてもやった勉強が大学受験でも、留学して海外で学ぶにしても、その後の社会人生活でも、、全てに役立つ。
真の頭の良さを鍛える学習だと思う。

●教え方
・この日に進んだのは結局2問だけ。じっくり時間をかけて、たくさん寄り道もしながら理解を深める。それがenaの適性検査対策の授業のスタイルだ。
・U先生は、生徒たちに答案を書かせる前に、必ず書くべき要素の数を確認する。問われていることは何と何なのか、明確に整理してから答案作成する癖をつけるためだ。
・「特徴」を聞かれたときには、全体と個別に目立つやつを書くんですよ。
・普段使い慣れない難しい言葉については、身近な例を出していちいち丁寧に説明する。これもenaの授業の特徴だ。テキストで熟語を丸暗記するのとは違い、しっかりと定着するだろう。

enaになら通わせても良いなと、思った。
時間と距離の制約でそうもいかないのだけど、、
それに相当する学習として、紹介されていた「麦っこ広場」は使えるかもしれない。

●作文
・「いりたまご」とは適性検査の作文の答案を作成する際のポイントをまとめた標語のような者だ。
・い 意見
・り 理由
・た 体験
・ま まとめ
・ご 誤字脱字
・でもこれじゃ200字にならないよね。そうたら「いりたまご」の「ま」。まとめだよ。「このように」っていう形にしちゃえばいいんだよね
・自分の経験を書くっていう問題に対しては、自分の身に差もあったように丁寧に書けば、経験になるんだよ。
・最初から600字で書かせると、人によってばらばらのことを書くようになってしまうから、採点者が大変なのね。・・・問題1と問題2が、問題3の解答の幅を限定するための誘導であると種明かしする。

そもそも、小学校でこういうことをきちんと教えてくれたらいいのにと思うんだけど、
さすがにそれを言ったら学校に求めすぎか・・。
フレームワークで考えるというのは、ビジネスの世界に生きる大人なら誰でもやることだけど、
小学生であっても、同じなんだよな。
算数数学に公式があるように、国語や作文にだって、公式がある。