すぐれた脳に育てる

手と指の実践トレーニング33
赤ちゃんの簡単な体操や手遊びなど、日常の動作による手と指のトレーニングを紹介した、
画期的な育児書

著者の久保田カヨ子さんといえば、最近テレビ番組で急に注目度があがっているあのおばあちゃん。しかし、実は旦那さんの競氏の方が、脳科学というキーワードで各方面に推薦文を書いているなど、業界人にとっては仕掛人として有名だという話も。
ま、そんな話はよいとして。


メディアの報道は、大衆向けにウケやすく加工され、誇張され、偏っていることがほとんどなのであまり信用していないのだけれど、この本に限っては、よい内容だと思う。
とりわけ、箸使い、手払い、お風呂の洗い・拭き、ボタンはめなどについて、どのような基本動作とどのような順序で教えたらよいのか、そのあたりについて、発育プロセスと科学的な体の動きに基づく非常に細かい説明があって、とても参考になった。

運動やと運動連合野の発達は一歳でほぼ完成に近づき、小脳の発達は二歳でほぼ完成に近づきます。この時期ごろに手を上手に使えるような基本的な手の動かし方をさせておくと、道具としての手の使い方の基礎的なプログラムを脳に入れこんだことになります。

その他以下のようなところ、辞書的にひいて使えると思う。 
 
 

・指の散歩
・ビニール袋を切って使う指の綱引き
・指のご挨拶
・迷路反射の訓練
・唇で確認する、爪の切り時の確かめ方
・マッチ箱や小箱と輪ゴムでつくる一弦ギター
・紙破り
・スプーンは横向きにいれる
・スプーンは内から外(反対だと、食器に口をそえて押し込み早食いになる)
・指に絵を描く、パックン
・耳洗い・おへそ洗い
・指の消しゴムリレー
・卵割り
・ぞうきんしぼり
・右利きと左利きの考え方について

など

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