経沢香保子の夢を叶える読書術

私にとって本は自分を成長させてくれる上司のような存在です。
自分らしく仕事も人生も楽しみたいそんな私を支えてくれたのはたくさんの素敵な本でした。

今日読んだのは、私の好きな経沢香保子さんの、これ。
気になる本がいくつか紹介されていたので、今度手にとってみようかなと思う。
マンガなんかも紹介されていた。

●読書の目的

・社会人になってから、特に、会社を経営する立場になってから、読書量は圧倒的に増えました。それは、きっと、上司がいなくなったからなのだと思います。あたりまえのことですが、社長はその会社内で最高責任者です。悩みや困難があっても、最終的には自分が先頭になって解決しなければいけません。だから悩んだらまず、本屋さんへ行きます。
・amazonのベスト100はよくチェックしていて、面白い本をいっぱい買ってます。お勧めです!

確かに、上司がいないから…というのはすごくよくわかる。
自分も、師と仰いでいた人と離れてから、すごい量の読書をするようになった。
そして、メンターやアドバイザーがいたとしても、やはり読書は減らない。
というより、読書というのは
そのようなメンターやアドバイザーを見つけるための手段なのかも知れない。

●経営者とは

・私は、人として魅力的で、円熟してみたくて、もっと力をつけたくて、まわりの人の役に立ちたくて、やさしくありたくて、その、修行の場としてたまたま、「経営者」という道を選びました。だから、私は、たまたま、ビジネスを通じて学んでいるのです。
・「経営者とは後天的に作られるもの」ということを証明したい なぜならば私もかつては、頼りない何も知らない、ただの名刺上の肩書きだけの社長だったわけで、本をたくさん読み、経験をたくさん積み、企画書をいっぱい書いて、体と頭を両方動かしてなんとか成長して、経営者になったし、今もまだまだ成長途中だからです。
・この本で彼は、「優れた経営者は、”経営者のスキルセット”を持っている」ということを書いています。そしてそのスキルセットとは、「科学系スキル」(マネジメント知識と論理的思考)、「アート系スキル」(強烈な意志、勇気、インサイト<洞察力>、しつこさ、祖父とな統率力)の二つからできていると。特にアート系のスキルは、生まれ持ったものと思われがちだけれど、強烈な意志さえあれば習得できるとおっしゃっているのです。私はこれを読んで初めて、「どうすればすぐれた経営者になれるのか」ということが、よく理解できたのです。

経沢さんですら孤独にたたかっているのだ。試行錯誤しているのだ。
そう思ったら、なんだか勇気がわいてきた。
リーダーの素質があるということは、そういうことなのだ。
その意味で、自分にはやはりこの世界が向いている。

●コピーライテンィグのヒント

・小説を読む目的は、人間の感情の機微を知ることと、感性を研ぎ澄ますことです。数字や優先順位とにらめっこをしていることが多いので、たまに小説を読まないと、情緒的なところが失われて、心が、かさかさになって、理論に走ってしまって、人の気持ちに鈍感になりそうで、怖いのです。
・具体的なノウハウにストーリーがついていると、疑似体験できるから理解が速いのです。なぜそれまで読んだ本が難しかったのか考えてみると、理論だけしか書かれていなかったからです。数学も、例題を解かないとできるようになりません。M&Aだけじゃなくビジネス本の難しい本は大体、いわゆる公式だけしか載っていないことが多いと思うのです。読んでもピンと来なくて。痛い目にあった後に「ああ、あの公式はこれを指していたのか」とやっとわかるのです。

小説を読むということについては、和田裕美本でも、触れられていた。
同じだ。自分ももっと感性を研ぎ澄ますこともしようと、改めて思った。
また、コピーだけでなくマーケやパブリックスピーキングにもあてはまる話。
そのためには、専門用語だらけの本ばかり読んでいたら、ダメなのだ。
全く違うジャンルに、学ぶことは多い。

●マーケティングのヒント

・PRという仕事は、扱う商品をすごく愛さなくてはできません。だから女性に向いている仕事だと思います。PRって、究極の口コミみたいなものです。マスコミって、メガ(巨大)な口コミなのです。
・コミュニケーション能力が高いというよりも、女性はコミュニケーションが好きだから、口コミは女の本能なのかもしれません。話したい、聞いて欲しいという気持ちが強いのです。男性が「競争する性」なのに対して、女性は「協調する性」だと聞いたことがありますが、そのせいかもしれません。
・口コミは、恐怖感とか驚愕とか、できるだけ本能に近い部分に訴えるのが効果的なのだな、と思いました。口コミやうわさも大概はそうなのかもしれませんが、たとえばウェブサイトの上位の部分はだいたい、セックスとマネーです。殺人事件の動機も多くは恋愛とお金だそうです。それは、人間の欲望の本質だからなのでしょう。欲望を突く、人間の本質に近いほうが、モノって興味をもたれやすいのです。

セックスとマネーがビジネスになるという普遍的な法則。
逆に言えば、自分の中にあるそれら二つのものに対する価値観を、
しっかり・まっすぐ・目をそらさずに 直視する勇気がなければ、いけない。

●その他

・卵を買う時は一円、二円の世界で厳しくなるのに、マンションを買うのに5千万円と五千三百万円の差がわからないものです。三百万円も違うのに…。それはたぶん、五千万円というお金の使い方に慣れていないからでしょう。そう考えると、私は、千円、一万円のレベルでしか仕事をしてこなかった、ということに気づかされました。千円使って20パーセントの儲けを出すより、一億かけて20パーセントの儲けを出す方が、絶対勝負は早い。
・仕事というのは割り切って、目標に向かってダイレクトであることが大切です。よく、あの資格もとってこの資格も取ってと、とりあえず手札をたくさん集めようという人は、もしかしたら、何者にもなれないかもしれない。

私の場合は、手札を集めようとするというよりは、
ダイレクトに進むべきその目標を探しているような気もする。
(一度、見失ってしまったから。)
でもやはり、「探す」といっても、遠くから眺めるのではなくて、
体当たりでひとつひとつ経験しながら探すのが、
本当の探し方なんだよね。その意味ではやはり、
このままだと何者にもなれない。
まずはぶつかってみて、感触を感じきってみるのも、いいかも知れない。

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