バブル再来

日本バブル崩壊、アメリカITバブルを的中させた天才予測家が、
今後15年間の経済・株価の動きを洞察し、その対応策を大胆に説く!

2006年に邦訳版が出版されたもので、2009年~2010年の重要ポイント、およびその後についてもかかれている。予測があたったかはずれたかは、本書をみて確認してほしい。
ただ、あたったかはずれたかということよりも、もっと重要なことがいくつも書いてある。
予測とは関係なく、読んでおくべき本だ。


●この本から学んだこと
・日本経済は他の先進諸国とサイクルがずれている
・三種のバブル「資産バブル/構造不安定バブル/ハイテクバブル」
・製品ごとに、年齢別消費支出額を調べることは、マーケット分析に有効
・景気下降局面はは大企業は大混乱に陥り統合に忙しく、成長著しい小さな新市場を開拓する余裕がない。→起業をする大きなチャンス
・経済革命が起きるたびに技術革新がおき、その結果より低コストで生活の質の高い新たな生活圏が生まれる。(移住が進む)→Web2.0革命により本格的準郊外や小さな町での生活が可能となる。
・歴史に照らすと2020年代前半に大規模な戦争か敵対的な政治サイクルがはじまる可能性が高い
・中国は2030年までのびる
・富の新パラダイムを動かす最も重要なトレンドは、自分で会社を起こしたり在宅で事業を始めたりして、自分の仕事から直接、所得や資金を生み出す人が増えていること
・世界を変えられるだけの集団的権力を手にする年齢になった時に、その世代の特性が出る
・マズローの欲求の段階は、自己中心→集団志向の螺旋を二回上る
・今おきている革命では、組織形態が一変する可能性がある。
●この本を読んで思ったこと
顧客←マーケティング←リーダーシップ
従業員←マネジメント←リーダーシップ
マーケティングやマネジメントは顧客や従業員自身が行うようになり、むしろ邪魔になる。
新技術は、田坂さんのいう「個人シンクタンク」だけでなく「個人組織」を可能にする。
したがって「プロジェクト」を理解することは鍵となる。
とくに、神田さんも書いているように、最終章(第8章)がとてもすばらしい。深い。濃い。
「リアルタイムで個別化されたサービスと持続的な競争優位を生み出すための12原則」
などの興味深いことも書かれている。

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