河合隼雄と中沢新一の対話
(2000年以前に読んだ本の記録)
以下のようなところに付箋がはってあった。
どういう思いで貼ったのかは・・
中沢)学生の頃、哲学の本とか人類学の本なんかに関心を持って、構造主義を勉強し始めたら、これはまったく仏教とつながるのではないかって僕は思ったんです。レヴィ=ストロースの本を読んだ時、わあっ、この人、仏教徒だと思ったし、それからジャック・ラカンの本を読んだら、わあ、この人も仏教徒だと思った。なぜかというと、中観のことを言ってるからです。
クォークとジャガー たゆみなく真価する複雑系(草思社)
ユダヤ的知性は霊性を羨望する!?
中沢)チベット人のお坊さんに言わせると、あの人たちはよく勉強していて、語学もできるし、自分たちよりずっと分析力がある。だけどねえ、わかっていないなあって言うんですよ。今日の文明は、やはりユダヤ的な知性が大きくリードしてつくられているわけで、そういう世界のなかでは、ユングのように霊的なものを大事にする人たちというのは、頭が悪いと言われるわけですね(笑)
知的好奇心を刺激された一冊だった。