ブライアン・トレーシー流危機脱出法

ピンチを成功に変える21の仕事術
CRUNCH POINT

3年ほど前、まさに私もCRUNCH POINTに直面していた。
そのときを凌いで、今があるわけだが、
依然として、停滞状況から抜け出しきってはいない。
そこで、手にとってみた。

●基本的なマインドセット
・世の中には 解決できる問題とできない問題とがある
 解決できるなら、さっさとそうすればいい
 解決できないなら、忘れてしまえばいい
・すべてをコントロールしている自分の姿を思い描いてみるのだ。周囲には、ポジティブで楽天的な態度を締めそう。ていねいで親身な言葉づかいを心がけて。周りで何が起きようと悠然と構えている、というイメージを打ち出そう。
・勇気とは 恐れを知らないことではなく、恐れを制御すること、恐れを支配することである
制約の実に80%が「内的要因」によるものだとわかる。つまり、問題はあなたの心、または会社の内部にあるということだ。たいていの場合、そこに見出される最大の制約は「失敗への恐れ」か「拒絶への恐れ」だ。びくびくしてばかりいて、願望の実現に必要なアクションを起こせずにいるのである。
・エリザベス・キューブラー = ロスの悲嘆の五段階「否認→怒り→取引→抑鬱→受容」 この五段階を経てようやく再起が可能となる。誰もが通るこの道を、どれだけ速く通過するかが問題となる。

確かに、失敗と拒絶への恐怖が、自分の中にもある。そして行動力に影響を与えている。問題は、それをどうやって克服するかだと思うのだけど、五段階を意図的に(積極的に)経験していちはやく突き抜けるというのが、ひとつの方法なのかも知れないと思った。ちなみに、この五段階ののプロセスは、夫婦関係の危機への対応にも使えるのかも知れない。

●具体的な対処について
・相互関係と因果関係をごっちゃにしてはいけない。
・創造性を解き放つ方法 :
あなたの目標や悩みを疑問形にしてみよう。たとえば、月末までに五万ドル稼ぐのが目標だとしたら、それをこう書き換える。「あと一ヶ月で五万ドルを稼ぐには何をすればいいか?」
・クランチ・ポイントにおいて優先順位を決めるには、トリアージ(選別)を行うといい。
・「ここに並べた目標のどれかが24時間以内に実現するとしたら、わたしの人生にいちばんプラスになるのはどれだろう?」
・「必須」リストと併行して「不要」リストを作るのを忘れてはいけない。

不要リストという考え方と、疑問形に変えるというのは、
かなりイイ。すぐにやろう。

●ビジネスとマーケティング
・自分の力量に見合った仕事を求めてはならない。仕事に見合った力量を求めるべきである。
・顧客は常に、ふたつの根本的疑問について答えを知りたがっている。
 「なぜ、この製品・サービスを買う必要があるのか?」
 「なぜ、この会社から買う必要があるのか?」
 顧客と向き合って、この疑問をぶつけられたときのために、100字以内、30秒で答えられるように用意しておくことが肝要だ。
・この問いを一度も頭に浮かべたことがなく、正しい答えを知らない企業経営者は驚くほど多い。
 「自分は何を売るのか?」
 「誰が誰に向けて売り、値段をつけ、支払いを受けるのか?」
 「それはどうやって製造され、運搬され、提供されるのか?」

経済的な危機というのは、結局のところ、マーケティングによる解決に行き着く。
マーケティングというのはリーダーシップと同義なのだ。
顧客に対するリーダーシップをとれるということと、
あらゆる責任を引き受けるということがつながっているのが、よくわかる。

●その他
・取引業者や販売業者は、こちらの資金不足をたちまち見抜く。彼らは豊かなビジネス経験の持ち主なので、基本的には、話し合えば理解してくれることが多い。ただし彼らはオープンで正直な対応を好み、言い逃れや否定を嫌う。だから下手な隠しだてなどせず、財政難であることを真っ向から伝えることが大切だ。金策がつきしだい必ず全額を返済すると確約すれば、たいていは態度をやわらげ、必要な猶予を与えてくれるはずである。
・100歳を迎え人2500人を対象にインタビューが行われた。彼らが口々に述べたのは、目先に判断で行動するのではなく、自分が本当は何をしたいかを、もっと時間をかけてじっくり考えればよかった、という後悔の念だった。

実際にクランチポイントに落ちたことがある自分としては、
このあたりの言葉が、とても身にしみる。

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