ゾクチェンの教え

チベットが伝承した覚醒の道
ゾクチェンは、哲学でもなければ、教理でもない。
自由を生きる者の現実である。

(2000年以前に読んだ本の記録)

多様な現象の本性は、不二だ。
ひとつひとつの現象も、心の作り出す限界の彼方にある。
あるがままのものを定義できる概念などありはしない。
にもかかわらず、顕現はあらわれ続ける。すべてよし。
一切はすでに成就しているのだから、努力の病を捨て去り、
あるがままで完全な境地の中にとどまること、それが三昧だ。

この六行の金剛の詩は、今でも心の中に響いている。