世界一わかりやすい放射能の本当の話

福島原発事故!緊急出版
正しく理解して、放射能から身を守る

実家にいったら置いてあったので、借りて読んでみた。
母方の祖父母のお墓は、福島県伊達郡川俣町にあり、しばらく近付けない。
父と父方の祖父母のお墓は、福島市内(松川町)のお寺にある。
そして、生まれ育ったのは千葉県柏市。関東でもっとも注目されているホットスポットだ。
通っていた小学校の近くにある清掃工場は、稼動停止に追い込まれた。
そんなわけで、私にとって、
放射能の話は、とても身近な話。
p92にある日本の原子力発電所の一覧は、その稼動年までがかかれていて、
どこに古い原発があるのか、またどこの原発が今後稼動予定なのか
などが、とてもわかりやすかった。

●マインドセット

・放射能予測は天気予報と同じです。天気予報が降雨10%を報じていても、降る時は降ります。ですが、頭から無視するべき精度でもありません。傘を持って出るかどうかを決めるのはあなたです。

自己判断が大切。
テレビに洗脳されている日本人は、
テレビで放映する=危ない テレビが取り扱わなくなる=安全
とでもいうかのような錯覚に陥っているような気がする。
でも、危険は、報道とは無関係に着々と進行している。
原発に近い福島では、報道とは関係なく情報が入っているだろうけど、
とくに関東にいる人は、そういう意味で一番危険かもしれない。

●具体的な対策

・放射性物質降下が予測されたらマスクをする。
・花粉と同じようにチリ対策を 羊毛のセーターなど、毛織物の服装はチリなどが付着しやすく、室内に持ち込んでしまいやすいので注意が必要です。帽子なども、毛糸で編まれたものなどは注意してください。外出した後、室内に入る時は、ほこりを払う要領でチリを落としてから室内に入るようにします。

我が家でもさっそくできることとして、
とりあえず玄関マットを敷こうと思う。

●正しい判断基準

・この1.5mSv~2.4mSvという(自然被曝の)被曝線量は、実際に人の発がんリスクのひとつになっているのです。自然に浴びているから無害という論理は通じません。その上で、新たに1mSv被曝すれば発がんリスクが高まるに過ぎません。
・「人は自然状態でもカリウム40などの放射性物質により内部被曝している。だから、多少の放射性物質が体内に入っても、大きな問題ではない」といわれていますが、本当にそうなのでしょうか? 実は、太古から自然界に存在する放射性物質に関して、人間の身体はその付き合い方を心得ており、すぐに体内から尿などで排出することができるのです。しかし、セシウム137やヨウ素131、ストロンチウム90などは、体内の臓器や骨などに溜まり放射線を放出し続けます。「自然放射線と同じレベルであれば怖れることはない」という論理は通用しないのです。
・ICRP・・・安全よりも作業を優先する立場といえます。ECRRという科学者の組織は「ICRPは原子力産業に極めて近い団体であり、功利主義的な損益計算に基づいて被曝を正当化し、環境への放射線放出を認めている」として批判しています。そしてICRPとECRRでもっとも大きな見解が異なっているのが低線量被曝の人体への影響なのです。
・1m離れたところからγ線を被曝するより、0.1mmの近距離からγ線を浴びる場合の方が、1000万倍も強いといいうことです。内部被曝では、外部からの被曝ではほとんど問題にならない、飛距離が10cmのβ線や0.1mmのα線による被曝も発生します。
・検査は青果店店頭に並ぶ全ての品目について実施されているわけではありません。
・数少ない事故事例であるチェルノブイリ原発が内陸部にあったため、原発事故の海洋にもたらす影響について、実際のデータが十分ないのが現状です。

チェルノブイリで影響がなかったという報道と、白血病や甲状腺がんが増えたという報道
矛盾した報道があった理由は、ICRPかECRRなのかという違いがあるからなのだ。
このほか、「専門家」という人が何を根拠にそういっているか、
そのロジックを正確に見極めることが必要。むやみに信用するのは危険。

●その他の情報

・日本の原子力政策を支えるはずの六ヶ所村再処理工場が本格稼動すると、通常の原発が一年間に放出する放射性物質をたった一日で放出するといわれています。
・チェルノブイリ事故15年後の甲状腺がん発生数・・・事故当時3歳以下の子ども、とくに女児の甲状腺がん発症数が高い。3歳までに被曝すると10代で甲状腺がんを発症するリスクが上昇する。

事故当時3才の娘がいる自分としては、
とても気になる情報だ。

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