宇宙の根っこにつながる生き方

そのしくみを知れば人生が変わる
In Touch with the Origins
「あの世」と「この世」、「科学」と「意識」のはざまで考える。

尊敬する仲間がの一人がこの人をウォッチしているのを知り、
前から少し興味をもっていた。
ということで、手にとってみた。


志向しているところがすごく似ていて、親近感。
読んでいると、書かれていることのベースがとても広く深いことがわかる。
あらゆる範囲の理解がないと、ここまでは書けない。
少なくとも、似たような分野を学んでいる自分にとっては、そのことが深く感じられる。
中途半端で「古い」科学のせいで霊性を失った現代人に、オススメ。
●宇宙の構造

・デビッド・ボームが提唱した「ホログラフィー宇宙モデル」と、深層心理学のユングが提唱した「集合的無意識」の二つの説
・「あの世」(暗在系)と「この世」(明在系)は表裏一体になっている – これは、実は仏教でもヒンズー教でもいわれてきたことですが、科学者として最初にこの仮説を提唱したのは、デビッド・ボームという非常に高名な物理学者です。「ホログラフィー宇宙モデル」と呼ばれているボームのこの仮説は、素粒子の不思議な動きを説明するために生まれた物理学上の宇宙モデルであり、そこには神秘主義や宗教の色彩はまったくありません。
・もしユングのいうとおりなら、本当の自分自身、真実の人間性をもった「自己」は、表面の自分を掘り下げていった奥底にあります。そこではみんながつながっていて、自分も他人も区別がありません。したがってかりに競争のなかで他人を蹴落とせば、深いところで自分を蹴落とすのと同じことになるのです。また、他人の心の痛みを自分の心の痛みとして感じられる人は、本当の自分自身とどこかでつながっている人なのでしょう。

無色界-色界-現象界の構造、空とサマディーに対して、
科学がここまでおいついたんだ…と、うれしいため息。
人類の進化がはじまっている。
進化する側と、そうでない側…その二分化がはじまっている。
社会に影響を及ぼす覚醒、完全な分離に至るまで、あと一歩。
●三つの時間

・重力の強いところにいると、時間の進み方が遅くなります。だとすると、海抜すれすれの低地で生活するほうが、それより重力の弱い高地で生活するよりも少しだけ寿命が長くなることになります。相対性理論から導き出されたこのような時間を「アインシュタイン時間」と読んでいます。これに対して、時間はどんな条件の下でも常に一定の速さで流れるという考え方を「絶対時間」あるいは「ニュートン時間」といいます。科学的には「アインシュタイン時間」のほうが正しいのですが、私たちが一般に常識としてもっているのは「ニュートン時間」のほうです。時間には、もう一つ「ベルグソン時間」というのがあります。ベルグソンという人は、19世紀から20世紀前半にかけて活躍したフランスの哲学者ですけれども、過去も未来も現在の一瞬にたたみ込まれているという意味のことをいっています。仏教のほうでは、これを「永遠の現在」といっているようですが、どちらかというと、この「ベルグソン時間」の概念が「あの世」のレベルに近いかもしれません。(走馬灯・・・パノラマ視現象や一瞬のうちに一つのシンフォニーを思いついたモーツァルト)天才は「あの世」とどこかでつながっているのかもしれません。

自分はどの時間を意識しているのか。
ほとんどの人は、ニュートン時間にしばられている。
でも、少なくともアインシュタイン時間を理解すれば幸せになれる。
さらに、ベルグソン時間を理解すれば、人生が一変する。
●ヴェーダにはじまる成功哲学の系譜

・本家本元のヴェーダ哲学から見れば、アメリカの成功哲学などというのは「ままごと」みたいなもので、仏教的にいえば煩悩の火をたきつけるばかりのアメリカの成功哲学がいいかどうかはかなり疑問です。だが、こういったトレーニングを積んでいけば、意識の深いレベルまで、いつかは自分の思いが到達できるかもしれません。
・ヴェーダ哲学というと、とても宗教的でおどろおどろしい感じがしますが、実はアメリカ人にはけっこう、この教えが浸透しているのです。たとえば、かつてのルーズベルト大統領や鉄鋼王のカーネギーは、明らかにヴェーダ哲学を学び、それを実行していました。最近ては、ナポレオン・ヒルといったような人たちが、カーネギーらの言動を引き継いで成功哲学に仕立て上げているようです。要するに、有名にアメリカの成功哲学の本家本元はヴェーダ哲学なのです。
・コンピュータの世界で神様といわれたほど有名なアメリカのアラン・ケイは、マッキントッシュやウィンドウズのもとになった近代的なコンピュータを開発したときに、いちばん影響を受けたのは「鈴木メソッド」だといっています。それほど欧米では注目されているわけです。
・アップルコンピュータ社をつくったスティーブン・ジョブスやスティーブン・ウォズニャックも、まさにカウンター・カルチャーの申し子でした。二人ともインドに行って瞑想を習ったりしているのです。すべてを上から支配しようとする社会や組織のあり方に反発して、個人を重視したコンピュータをつくろうというのが、彼らのそもそもの会社のはじまりだったのです。

このことに気づいている人がいたんだと、驚いた。
両者を深く知っている人があまりいないので、触れられることが少なかった。
本流がどこにあるか、そしてそれを知れば、
煩悩を掻き立てる方向の潜在意識活用の危険性も理解できる。
言い切ることができる人がいたのが、びっくりだ。
●カルマの制約を受けないこと エネルギーの本質

・物質がエネルギーだと最初にいったのは、アインシュタインです。物質は質量に高速の二乗をかけただけのエネルギーを潜在的にもっていると予言したのですが、これはエネルギーに対するそれまでの考え方を一変させるものでした。質量をそのままエネルギーに変換できたら、物質に閉じ込められたかねるぎーは、想像を絶するような巨大なエネルギーとなって解放されるということが理論的にわかったのです。ただし、人類が最初にこの巨大な質量エネルギーの解放をみたのは、不幸にして原子爆弾によってでした。物質がエネルギーであることは、こうして証明されたわけですが、ボームは、物質だけではなく、精神もまたエネルギーだといったのです。物質と同様に精神もエネルギーとしてたたみ込まれており、両者は区別できない。それが「あの世」だというわけです。
・事実があるから人々の信念や常識が生まれるのではなく、信念や常識をみんながもっていると、事実がその信念や常識どおりになってしまう。そういうことが、少なくとも超能力の実験の現場では存在することが学問的にも証明されるようになったわけです。私は、これと同様のことが、超能力以外のさまざまなことにあてはまるのではないか、と考えています。ひょっとすると、これが人類社会の基本構造かもしれません。
・「こうなったらいやだな」という不安感や恐怖感を強くいだくと、その想念は実現します。うめぼしを思い出すと口のなかに唾がわいてきますが、「うめぼしを思い出さないでください」といわれても、やっぱり唾がわいてくる。それと同じようなメカニズムといったらわかりやすいでしょうか。
・「ポジティブな発想をしなさい」というのは、私にはあまりいいメッセージだとは思えません。表面的な意識レベルでポジティブになろうと努力しても、徒労に終わることのほうが多いでしょう。否定的な感情を無理に抑え込むことによって、かえってそれが心の奥底に強く固着してしまう可能性があるのです。むしろネガティブな見方をしていたら、そういう自分を認めてあげることが大事なのではないでしょうか。要するに、「自分自身を常に肯定する」ことが重要なのです。自己を否定すると、否定的な感情は、しめたとばかり心の奥底にしっかりと固着し、それをはずすチャンスは再びめぐってこなくなるでしょう。それはちょうど、モグラ退治をするとき、モグラがまだ地面から顔を出さないうちに叩いてしまうようなものです。

バシャールが信念体系といっていたものも、この話。
仏典における、地獄の住人と動物、人間、神々が、同じひとつの「川」の感じ方が違うというのも、これと同じ話。
ナポレオンヒルがいう「思考は現実化する」もここから導き出される法則。
ちなみに、
「精神」= エネルギー が正確な表現かも知れないけれど、
「感情」= と表現すると、わかりやすいのかもしれない。
●覚醒に近い人の感覚

・よくニューエイジの人たちは「呼ばれた」といういい方をします。つまり、宇宙の意志が自分をガイドしてくれることを「呼ばれる」といっているわけです。が、宇宙が出しているいろいろな信号を敏感に受け止め、それにしたがっていると、必要なときに必要な人に会え、必要なことが起きて、やることなすことすべてがとんとん拍子にうまくいく。それがニューエイジの人たちの考え方です。確かに「自分たちは宇宙に愛されているのだから、悪いほうにいくわけがない」といったように、信頼して宇宙の流れにゆだねていれば、非常に楽になるだろうと思います。そのためには、「自分は宇宙に愛されているんだ」という自覚がいちばん大切でしょう。自己を否定したのでは、そういった自覚は望めません。もう一つ、自分が本当にやりたいことに対しては、誰でもわくわくします。それも宇宙の信号でしょう。
・自分は運がいいと思っている人は、宇宙の愛を感じている人です。つまり、運がいいというのは、宇宙の愛を感じているということの別の表現なのです。自分という存在が宇宙に愛されている。それが運がいいという表現になっているわけです。キリスト教では、これを「神の愛」といい、仏教では「仏の慈悲」といってきました。

●その他

・ちなみに印を組むと、気の流れがいろいろ制御されます。

その他、なんその法であるとか、具体的な瞑想法のガイドもあった。
紹介されているものは、かなりエッセンスがちりばめられていて、効果的だと思える。
ただし、魔境に入りかけた場合の注意点が少し弱いように思えるので、
師をもたず自己流でやる人は注意が必要かも。

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