実践カバラ – 自己探求の旅

魔法修行入門

西洋における密儀の三人の隠し子
・カバラ
・占星術
・錬金術
中国におけるそれは、すべて一つの密儀を警鐘してきた。
・カバラ – 陰陽五行説(数のイデア論)
・占星術 – 中国占星術(暦法と方位の体型)
・錬金術 – 仙道
しかし、ヨーロッパにおいては、
原始キリスト教、グノーシスを断罪され「信仰」頼ったために
「密儀」のもっていた統合性は分裂してしまった。

ユダヤ教は徹底した一神教であり、唯一の「神」または「主」以外に神性を認めようとしない。だが「生命の木」の「カバラ」によれば、ありとあらゆるものが神性の権限形態と見なされ、古代多神教の「万神殿」(パンテオン)を思わせる体型が展開される。
もちろん、このような多神教的教義はユダヤ教はもとより、キリスト教でも容認されないから、当然のことのように、この種の「カバラ」は地下に潜る。ヨーロッパの秘密結社、「神殿騎士団」「薔薇十字団」「フリー・メーソン」などはこの秘密の伝統を担った一例である。

一神教の密儀の中にそれを超克する教えをみるとは…
びっくりした。

物理的な神殿は内なるアストラル神殿を形成するための便宜的な手段なのである。もしアストラル神殿を物理的な対応物なしに形成することができれば、いっさいの物理的神殿は無用である。

今までアストラルという次元の概念を理解はしていたが、
カバラはこのあたりの分析が細かいので、
ひじょうにしっくり、明確に実感できた。

(日本の古寺は)なぜ建物や彫像の色彩を剥げたまま、褪せたままに放置しておくのか
どうして創建当初の色彩に復元しないのか。

確かに、もしこの疑問をアクションにうつしたら…
それは、とてつもないすごいことがおきるような気が、する。
カバラは、ヒンドゥータントラを黄金の夜明け教団が取り入れたという話にもあるように、まさにタントラだと感じた。とくにカバラにおける「中央の柱」の記述をみて、これはツァンダリー、あるいは小周天/大周天の別形態だと、はっきり理解できる。
あるところ以上については北伝系のチベットのタントラや、南伝系のテーラヴァーダの方がよりわかりやすく体系的に整備されていそうだけど、西洋のカバラは、とくにアストラルの位相に足を踏み入れるまでの階梯について、とても細かく、細分化された研究がなされているという意味で、興味深い。
とくにこの書籍に説明されている「タットワ」と
「閃く色彩」の訓練はとてもすばらしい。