女性の品格

装いから生き方まで
強く、優しく、美しい女性になるための66の法則
話題のベストセラー 170万部突破!

上品な女性が好きだ。
でも、何を上品というのか、それを言葉にあらわすのが難しい。
ということで、ミリオンセラーのこれにはどう書かれているのか、興味を持った。
ただし、これはエッセーのような形で書かれているので、体系的に頭に入れるという感じではない。著者の言葉から、その薫りのようなものを拾って、感じていくのがよいのかも知れない。


以下拾ったところ
●マナー 

・「すぐ近くまで来たからついでに寄りました」アポイントなしの訪問は、顔が見られれば大幸運、すぐに失礼するつもりで行きましょう。本当はとても失礼なことをしているのだとわきまえておかねばなりません。
・プレゼントをもらったり、贈り物をもらったらすぐに開け、その場で感謝を表します。もらったばかりのものを開けるのは失礼だと遠慮する必要はありません。喜ぶ顔が最大のお礼です。
・Late help is no help

自分はこのへんの感覚がずれていたかも知れないなと、ちょっと反省した。マナーとというのは、幼い頃の習慣として自然にしつけられたものは根付くものだけれど、それ以外については、自分の頭で相手の立場にたって考える頭の良さがないと、ダメだと思った。ノウハウとしてかかれたものを表面的にStaticな知識として入手しても、本質的なマインドがわかっていないと、応用が利かない。
●ライフスタイル

・贅肉をつけない暮らしというのは、食欲という強い欲望に振り回されず、自分を甘やかさず、運動を継続できるといった強い精神をもった生活です。そうした自己節制を心がける生活態度には品格があります。
・ベストセラーや話題のハウツーものをどんどん読み捨てて、題名さえ覚えていない読書をしていては、人生は豊かになりません。(古典は時代が変わっても生き残っているだけの価値もっている)
・日常の生活の折節のなかで、自然の花や木の名前を知っている女性は、とても奥ゆかしく魅力的に見えます。タレントや歌手の名前を知らない人を、若い人はバカにしますが、そうした流行のタレントや歌の多くは二、三年で覚えられては忘れられ、消えていきます。それにくらべ草や木は何千年もこの土地に生き、この国を彩ってきました。そうした花や木の名前を知っているということは、自然をいとおしむ態度に繋がります。花や木の名前を知っている人は、自然を丁寧に観察しているといっていいでしょう。
・伊勢物語でも男が覗き見をしているのを知らず、おひつから直接ご飯を食べて愛を失う女性が描かれていました。

女性の品格というより、これは男女差はないはず。人に見られていないところでの振る舞いに、その人の品格が出るというのは、すごくよくわかる。確かに自分も、おひつから直接ご飯を食べている女性とか、部屋がものすごく汚い女性をみたら、一瞬で引いてしまう。
●下品にならないように

・有名な人と知り合いであるとうれしいというヤジウマ心理はありますが、それを行動に表すのは、自分が価値のない人間であると宣伝しているようなものです。

同感だ。とくに「テレビによく映っている」という意味で有名な芸能人に興奮するという感覚は、自分にはない。同じ有名人でも、「自分が尊敬する雲の上の存在のような人を見かけて興奮する」というならまだわかる。でも、自分が尊敬しているわけでもないただの芸能人をみて何が嬉しいのか、よくわからない。
●群れることは品格がない

・若者が一番気に気にするのは、こうした仲間からの目だそうです。学校の先生や親より、仲間の意見(とうより好みですが)を尊重し、仲間のルールを守ろうとします。ときには仲間はずれにならないために、万引きをしたり、いじめをしたりします。仲間のなかに居場所があれば安心感が得られますが、居場所がなくなると一人ではとても不安でやっていけないのでしょう。仲間はずれに対する恐怖心は、若い女性の間でとても強いようです。流行のファッションを身につけるのも、仲間から評価されるため、本や雑誌も、テレビを見るのも仲間との話題についていくため、就職や、ボーイフレンド選びにも仲間の目を意識するそうです。そのために、自分の本来したいことを犠牲にしたり、家庭や学校の勉強がおろそかになることも珍しくありません。卒業して社会人になっても、子どもが生まれて主婦となっても、同僚のOLや、近所のママ友とグループを作り、群れることが多いようです。
・群れているうちに自分自身で判断しなくなり、正しいことは何か、自分は本当は何をしようとしているのかに向き合わなくなるからです。
・いつもの似たような立場の女性と集まっているだけでなく、それぞれ目的をもったグループに入って活動するように勧めたいと思います。品格ある女性の第一歩は一人で生きていけること、群れないことから始まります。
・ワイドショーはもちろん雑誌でも新聞でも、マスコミは一般に善か悪かで割り切る傾向があります。そのほうが分かりやすいからです。それをそのまま受け売りしていては、教養のない人と思われます。

ニュースの受け売りをする人は、品がないというより、頭の悪さを露呈しているなぁと思う。本当にそう思う。そしてそういう人がとてもとても多い。群れることもそうだけれど、自分の頭を使って自己責任で主張できる人が少ないというのは、とても悲しい。自分の娘は、そんな風にそうならないように願うばかり。
●コミュニケーション

・… 一緒になって相槌を打たれても心穏やかではありません。夫の愚痴を言えば言うほど「そんなに嫌ならなぜ別れないの」と思われるのが関の山です。多くの場合離婚するほどの深刻な大事ではないが、癪に障る、気に入らないという程度のことが多いからです。
・姑や小姑をほめている女性は理性的です。お嫁さんをめている女性は立派だな、幸せだなとうらやまれるものです。

確かにそうだ。姑や嫁をほめる姿は、感情のコントロールができている立派な人という印象が強い。反対に、その悪いところばかりみて愚痴を言っている人は、とても醜い。とくに嫁姑は、価値観の違いが出やすいところで、女性が感情的にもなりやすい対象。だからその接し方を見ればその人の品格がすぐにわかるかも知れない。
●その他

・「秘すれば花、秘せざれば花なるべからず」風姿花伝/世阿弥
・経済格差より自己評価格差のほうがずっと問題
・買い物は消費者の投票行動
・コミュニケーション心理学でも、「ここだけの話だから」といった噂話のほうが、何も注意しない同じ話より早く伝わるといいます。

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