迷える「君」に贈るこの時代の知恵とルール
堀江さん、逮捕前からずっとウォッチしている。
今風にいえば、フォローしている。
というか、実際のところ、Twitterでもフォローしている。
メンターにしたいということではないのだけれど、
応援したい人。
この人の生き方、すごく好きだ。
自分と通じるところも、ある。
この人の本は、全部読みたいと思っている。
家族と子どもに関する感性は、ちょっと自分とは違う。
でも、その他のほとんどの面、社会や人生、仕事のスタイルについての価値観は、
やっぱり、賛同できる。
今も昔も、とても尊敬に値する。
昔の旧AdvanceMindの頃の
Mr.Xみたいだなと、思った。
以下、拾ったところ
保険の仕組みの原点は、ギャンブルなのだ。
いま保険に入っている人は、誰かの賭けの対象にされているということだ。
個々人がおっているリスクの状況にもよると思うのだけれど、
ある程度の収入がある人の場合においては、この話はもっともだ。
生涯一夫一婦制の結婚は、日本人のほぼ全員が土地に縛られていた時代の名残なのだ。どんなバカでも結婚させて、少ない田畑を長男に継がせ、稲作を後々まで続けていく伝統が、国家を維持する知恵のひとつだった。だからそう簡単に離婚できないよう、見えない力が「離婚は恥ずかしいこと」と刷り込んで、人々を家庭に縛っていた。だけど今は違う。
これは本当にその通りだと思う。
ただし、一夫一婦制が崩れるということは、女性の側にも複数の男性と付き合う自由が生まれるということにもなる。だから、嫉妬深い男性や、自信のない男性の場合はこれを嫌うかもしれないなと思う。
いまどき料理が不得手なんて、あり得ない。野菜を切って、コンロを使って、調味料をふる。たったこれぐらいの手間を惜しんでいる人に、幸福な人生がやってくるわけがない。
ほおお、これはイタイところを疲れた感じ。
自分が気にしていたところである。
この本を期に、さっそく改善行動にうつそうと思う。
そもそもプログラミングを、難しく思っているのが間違いだ。あんなものは誰でもできる。ちっとも難解じゃない。難しいと思い込んで、始めないだけだ。パソコンを買ってきて、インターネット回線を繋ぐくらいの知識とカンがあれば、誰でもプログラミングぐらいできる。
ということは、自分なんかの場合、楽勝ってことになるな。
もうひとつぐらい、言語おさえておくのも、よいかと思い直した。
・ジェームズ・キャメロンの3D作品『アバター』を観た人と、観なかった人では、映像体験に大きな差が生じる。僕はあれを3Dで観た時、革命的な体験をしたと心から思えた。映画というものに対する概念が、2D作品だけしか観ていない時代から飛躍的に進歩した。
・情報を所持するということは、未来を見ることだ。
・「お客さんが欲しい」という言葉、意外と効果的だ。一定水準の実績を上げるよりも、人の記憶に残る。なぜなら一般社会では、それは、恥ずかしいひと言だとされているからだ。
・接待には、する方もされる方にも、得るものはない。もっと言うと、つきあいに接待が必要な相手なんて、たいした仕事を持ってこないだろう。
・数々の異業種交流会に招かれた僕が断言する。あんなところに出入りする人間に、未来をつかむ才能を持った人間はゼロだ。
・家の掃除はダスキンにすべて任せている
薄々感じていたけれど、声を大きくして断定的にいえない自分と違って、
堀江さんはすごい。完全に言い切っている。
自分は間違っていないのだと、安心をもらったような気がして、うれしい。
そもそも、仕事の話を電話で済ませるのは、危険だ。言ったことを忘れる可能性があるし、電話している間は他のことが何もできない。他人の貴重な時間に割り込んでくる、あんなに乱暴な連絡手段はないと思う。
この人のコミュニケーションに関する考え方は、自分とまったく同じだ。
数年前にメールに関する本を読んだとき、自分と同じ感覚をもっている人がいる
それも、社会的に結果を出した人が同じ感覚でいたことを知ってうれしかった。
そんなことを思い出した。
僕は人生において、人間関係をたびたびリセットしてきた。大学に入る時と、会社をつくった時と、会社を離れる時。それまで仲良くしていた仲間と、ひとり残らず連絡を絶って、新たな人間関係を築き続けた。そうすることで、僕は成長できたのだ。
この人は、強いなと思った。
かくいう自分も、タイミングごとにリセットした。
なのに、リセットしきれなくて、バックアップから復元してしまったことがある。
でも結局、復元した関係は、続かないと感じたこともある。
この人はやっぱり、自分たちの世代にとって、重要な存在だ。
二年半もの間、収監によって社会から隔離することは、日本にとって損失だ。