空気を読むな、本を読め。

小飼弾の頭が強くなる読書法

この人のことが気になっていて、手にとってみた。
少し前に読んだマイケルサンデルの六本木講演でも、
発言者として映像に出ていた。


読書に対する考え方がほとんど同じでびっくりした。
マインドマップを脳内につくるというのはできないけれど、それ以外はほとんど。
読書しりとり : Bookサーフィンとか、
読書はダウンロードではない と言い切るところとか
テレビをみないとか、
不条理な立場に追われた人の著作を読むところとか
自分と違ってぶっとんでるなと思ったのは…
学校の授業が無意味と判断して、親に一筆書いてもらって行かないという選択をしたこととか、
実際に海外に渡っていることとか。
●情報の取捨選択

・情報をインプットするだけの情報メタボになりたかったら、どんどんテレビを見てもらっても
・ニュースは「遅延学習」でもまったく問題ありません。何が起こっているのか知りたくなったら、主体的に自分から取り寄せればいい。
・本に溺れるヒトは、インプットだけでアウトプットがありません(情報便秘)
・むしろWebは「本の原稿」と見なしてもいいでしょう。Webでよく読まれたものというのは、本になっても売れるのです。
・本の値段のかなりの部分というのは、実は「本になっても読まれないもの」を没にするためでもあるのです。そう考えれば、わざわざ自分で生情報をていねいに拾っていらないものを捨てるより、本を「丸読み」したほうが「栄養価」は高いのです。

プッシュで与えられる情報は全部捨ててしまえとか、
ハードカバーを買わず文庫になってから買うとか、Webより本の栄養価をとるという、
フィルタリングの考え方など、ほんとに、同感だ。
●読書という旅

・自分の頭で考えられる人とというのは、どこかで旅をしているのです。自分の「世間知」が通用しない場所へみずからを放り込む。旅をせずに、一ヶ所に留まって、自分の頭で考えられる人というのは、真の天才でしょう。
・フィクションの読書とは旅なのです。
・「見聞を広めるために、若いうちに旅をておけ、世界を見ておけ」などとよくいいますが、若いうちこそフィクションを読んでおく。

そう。本を読む人に旅好きは多いように思う。
実際に旅に出るという行動をとるかどうかは別としても、
志向しているところは同じだと思うのだ。
●本の選び方

・ノンフィクションに限れば、内容が目次を裏切っているような本はクズ本です。それはつまり、論点を整理しきれていないということですから。
・読書体験を積めば積むほど、目次を読んだだけで読み終えた気がしますが、それは、ノンフィクションという本の性格によるものなのです。

目次があれば付箋は要らない というところは、
それはアウトプットの仕方の問題と脳の使い方の問題だから完全に同意しないのだけど
ノンフィクションについて、目次を大切にしているところは、同じ。
●下着よりもセクシー

・本棚を見ればその人の知性の度合いがわかる、とよくいわれます。
・もしかしたら、他人に本棚を見せるというのは、下着を見せるよりも恥ずかしい行為かもしれません。

確かに。
私も、公開を躊躇してしまうものもあるし、
実際、公開していないものも多数ある。
* * * * *
巻末の小飼弾が進める100冊というものうれしい。
このひとの推薦は、かなり信頼できるという直感がある。
まずは、星新一とかカフカも読んでみようかと思った。

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