仕事の技法

相手からの「言葉意外のメッセージ」を感じ取る
この一つの技法を身につけるだけで
「仕事力」は、圧倒的に高まる

田坂さんの著書は、出版されたら全買い。
今回はとくに
「深層対話力を誤ることなく使うために、相手に、深い敬意を持って接する」
というところ、改めて心に刻んだ。
ありがとうございます。

・仕事においては 相手の「作業」を楽にしたかだけでなく 相手の「心」を楽にしたかを、振り返れ

仕事のできる人とできない人の違い。無意識に感じていたのはこれだった。よく「気が利く」という表現をされることがあるけれど、まさにそのことをより明確に解き明かしてもらえた感じ。さすが。

・「深層対話力」とは、「言葉以外から伝わってくるメッセージ」を感じ取る力だけではなく、その逆の力、「言葉以外から伝わっていくメッセージ」を自覚する力でもある
・「深層対話」においては、相手が話をしているときにこそ、こちらの「無意識のメッセージ」が、相手に伝わってしまう。

営業における時計をみる仕草の事例で示されていた、この話。感じ取るだけではなく、伝わっていく部分の重要性について、自分は認識が甘かった。一挙し一投足を全てモニタリングしろという意味ではなくて、これはそもそも、そのような一つ一つの行動に自然にあらわれてしまう、背景にある「心構え」の問題だと理解した。しっかり敬意をもって聴く姿勢があれば、ということなのだろう。

・相手を「動かそう」とすることが「操作主義」なのではない。相手に対する「敬意」を持たず、相手を「一人の人間」として見つめず、あたかも「物」を動かすように、自分の思うままに操ろうとすること、それが「操作主義」である。
・「操作主義」に流される人間は、それが見抜かれていることに気がつかない。
・この「深層対話力」という「諸刃の剣」、それを誤ることなく使いこなすために、我々は、どうすれば良いのか? 一つの心構えを、胸に刻むべきであろう。相手に、深い「敬意」を持って接する。

操作主義 についてより明確に書かれたのは、田坂さんの本でこれが初めてのようなきがする。マーケティングやコピー、セールスの道を歩むものとして、このところは暗記するまで唱えてもいいくらい重要なところ。
そしてまた、なぜあの「一見仕事ができそうなあの人」が信頼されないのか、人が離れていくのか、についても改めて理解できた。そう、彼は操作主義の病に冒されているから、なのだ。いつもながら、田坂先生の言葉は、鋭く、厳しく、そして心に響く。ありがとうございます。

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