汗をかかずにトップを奪え!

「ドラゴン桜」流ビジネス突破塾
仕事も勉強と一緒。まじめに考えるな!
東大合格請負人が教える人生勝利の仕事術

今、20代後半〜30代の人(とくにサラリーマン)は、読んでおいた方がいいと思う。
一部同意できないところがあったけど、ほぼ9割の内容は、うなずける内容だった。

●判断を放棄し社会に依存する「正直者」は搾取される

・なぜ、正直者はバカを見るのか?答えは簡単だ。「正直者はバカだから」である。バカな連中が、そのバカさ加減のせいでダマされているだけの話なのだ。たしかに、正直といえば聞こえはいい。だが、要するにそれは従順すぎるということだ。そして疑うことを知らないということだ。いや、なにもかも人任せにしているということなのだ。おめでたい「正直者」たちは、自分の目で見て、自分の足で調べ、自分の頭で考え、自分で判断を下すという大切な作業を、すべて放棄しているのである。
・世の中のルールはすべて、頭のいい連中がつくり、頭のいい連中に都合のいいようにできている。これは受験しかり、就職しかり、年金しかり、雇用形態しかり、給与形態しかり、だ。そして、これらデタラメなルールを無批判に受け入れ、物事を自分の頭で考えようとしない「正直者」が増えれば増えるほど、頭のいい連中のところに富と権力が集中していく。
・もし、詐欺師たちが大儲けしたいなら、大金持ちを相手に巨大詐欺を働けばよい。しかし、詐欺師たちはほんとうの金持ちには近づこうとせず、むしろ「ちょっとした小金持ち」や「単なる小市民」から金を巻き上げる。なぜなら、彼らは疑うことに不慣れな「正直者」だからだ。自分の頭で考えることを放棄した「正直者」は、ちょっとうまい儲け話があると、その裏にあるカラクリも考えようとせず、ホイホイ乗ってしまう。詐欺師連中からすれば、頭のいい一人から一億円をダマし取るよりも、100人の「正直者」から100万円ずつ集めるほうがずっと安全で確実なのである。
・これを極端な例だと思ってはいけない。ある意味、社会全体がこれと同じしくみになっているのだ。

親や先生に教えられることだけを受け身に信じて生きてきた人には、衝撃的な事実。
でも、グローバル化し、欧米や中国から狩猟民族がどんどん入ってきた現代では、
絶対に知っておかなければならない事実。
というか、そもそも同じ日本人同士であっても、
政府は民から奪い取るのだから、別に日本人の国民性とは関係ないのかな。

●30代の私達は中高年に騙されている。

・フリーターや派遣社員たちは、自分の夢を追い求めながら、しかも「非正社員」であることをなんら恥じることもなく、堂々と生きていけるようになった。その結果、非正規の従業員人口は急増することになる。そして起業は、安い労働力をいつでも手軽に確保できるようになった。「安い賃金で働く大量の若手が、高い賃金の中高年を支える」というしくみを、これ以上ない形で実現することができた。
・ほんとうにゴリゴリの成果主義を導入するのなら、定年間際のオッサンと新卒社員の給料に差があることさえおかしい。要するに日本企業における成果主義とは、ただ「若い連中の定期昇給を行わないためのシステム」なのだ。そして結局行き着くのは、「中高年の既得権(現在の地位や収入)を守るためのシステム」でしかない、という結論である。
・中高年の既得権を守るため、「新卒採用の見送り」という名のリストラを断行した。そして非正規従業員を大量に受け入れた。それでも経営が苦しくなると、今度は「定期昇給の廃止」という名の成果主義を導入した。これも中高年の既得権を守るためでしかない。
・正直な話、いま中高年は世間でいわれるほど貧しいわけじゃない。旅行代理店に足を運べば、彼らをターゲットにした豪華客船クルーズの旅だの、世界一周旅行だのといったパンフレットが山のようにつまれている。結局のところ、ここでもいちばん損をしているのは現在二十代から三十代の現役世代だ。

わりを食ってるのは、別に政治の世界だけじゃない。
民間起業でも、三十代はバカにされているのだ。
無能なオッサンたちに搾取されているこに気づき、目覚めた人から、
どんどん独立して彼らを踏み越えていけばいい。

●転職者へ

・転職とは「商取引」であることを頭に入れておこう。自分という商品を、いかに高く売るか。そして企業側としては、将来有望な人材を、いかに安く仕入れるか。そして「商取引」として考えたとき、三十代の市場価値は相当に低い。
・マンネリ化してきた組織に新しい風を吹き込み、場の空気を活性化させるためには、ときどき「赤ちゃんの誕生」という儀式が必要なのだ。じゃあ、ここに突然長男クラスの三十代がやってきたらどうなるか。
・ほんとうの優良企業であれば、生え抜きのエリート社員を育てているはずで、外部から即戦力を求めるなんてことはしなくてもいい。即戦力を求めているということは、生え抜きのエリートが育っておらず、またこれから育てる余裕もない、ということの裏返しなのだ。そんな会社に転職することが、ほんとうにキャリアステップになるのだろうか。
・俺が、転職希望者に「逃げるな」と言いたいのはそのためだ。ステップアップだとか、自分の可能性を試したいだとか、会社の将来性を案じてだとか、調子のいいことばかり言って、結局は「半径五メートル」から逃げてるだけじゃねえか。正直に「会社の連中が気に食わないから辞めます」と言えばいいじゃないか。

キャリア採用の場合は、四十がぎりぎりのリミットという話もある。
そもそも著者がいうような家族的なドロドロした企業なんかに、転職したくない。
もっとドライにつきあえるところとかベンチャーなら、四十がリミットだろうか。

●独立起業する人へ

・独立を考える二十代〜三十代たちは、経営学に関する本を読んだり、クソ高い参加費を払ってセミナーに通ったり、あるいはMBAを取得したりしているようだが、そんなもの俺に言わせりゃ「畳水練」だ。そんな頭でっかちな知識より、起業する会社を軌道に乗せていこうと思ったら、まずはいまの会社で「自分についてきてくれるクライアント」を見つけ、しっかり掴んでおくことだ。
・東大合格なんて、やり方さえ間違えなければ難しくもなんともない。そして独立して自分の会社を持つことも同じである。やり方さえ間違えなければ、絶対に成功できる。転職には年齢制限があるが、起業にはそれがない。
・どんな「ゴール」を設定すべきだろう。それは「指名」である。指名されること、それがこれからの会社員の「ゴール」だ。こうやって会社の内外から指名を受けるようになれば、もう「いつでも辞められる準備」は完了したと思ってかまわない。
・自分のことを語るとき、主語を「私」や「僕」にせず、「弊社」などとぬかすバカがいる。これは主語をぼかすことで責任を拡散しようとしているだけの、最悪のパターンだ。こういう言葉遣いしかできないやつは、絶対に信用されない。少なくとも「また会いたい!」とか「コイツと一緒に仕事がしたい」と思われることはい。主語が「弊社」だったら、別に仕事相手はコイツである必要はないのだ。「御社の誰かさん」でいいのである。

すでに独立してしまった自分としては、このあたりのことはもう関係ない。
けど、「指名をもらう」というのは、会社員の独立準備だけでなく、
新規ビジネスを立ち上げる、という点で考えても、十分に適用できる話だ。

●会社組織に残る人へ

・どうすれば「半径五メートル」の人間関係に悩まずにすむのか。おそらく、方法は三つある。ひとつは、他者から必要以上に好かれようとせず、適度な変わり者になること。自分の仕事が終わったらさっさと帰り、昼食の誘いや飲みの誘いもすべて断る。誰とも群れようとしない。当初は煙たがられるかもしれないが、そのうち「あいつはああいうヤツだから」と、いい意味で割り切ってもらえる。「変わった次男坊」になれる。
・そして最後が、腹を立てる前に「たかが仕事じゃないか」と考える道だ。仕事なんてものは、しょせんヒマつぶしだ。そこでいちいち怒りを覚えるのもバカバカしい。仕事を真面目に考えすぎるから、つまらないストレスがたまるのだ。
・ふたつの大きな誤解がある。ひとつは「会社は中立公正な組織である」という誤解。もうひとつは「がんばりは認められるはずだ」という誤解だ。どこかのオッサンが、自分の欲を満たすためにつくった組織が会社であり、どこまでも人間臭く、どこまでも不完全な組織が会社なのだ。当然、コネでの採用もあるし、評価と待遇には情が入り込む。
・どうしてもそれが許せないというのなら、自分がトップにのし上がって、ルールとシステムをつくり直すしかない。
・家族や恋人でもあるまいし、人はたかが仕事上の付き合いしかない相手のことなんか、表面上でしか理解しようとしない。たとえ「ほんとうはいいやつ」だったとしても、本人が「いいやつ」をオープンにしてくれない限り、誤解が正解になるのだ。
・現在、仕事が面白くないとかつまらないとか感じているやつは、そのほとんどが「弟」としてヨコの関係を築いているはずだ。正直な話、すでにできあがった兄弟関係を逆転させることは難しい。

人間関係の悩みはとくになかったけど、
独立してプロジェクトで客先に長くいる中で、
私は自然にこの「変わった次男坊」のふるまいを身につけていた。
本当に、このスタイルはとても楽。
そして「ひまつぶし」理論も同じ。
独立している人は、考え方は同じところに行き着く。

・なにより大切なのは、有力なクライアントを手中に収めていることである。できれば、そのクライアントとほぼ独占的な形で結びついていること。「あいつを冷遇すれば、あのクライアントごと失いかねない」という状況をつくるわけである。
・組織のトップ、部署のトップ、あるいはその分野のトップにいる人間は、意外な程孤独なのである。実際に想像してみてほしい。周りのみんなが自分に敬語でしか喋ってくれない姿を。名前で呼ぼうとせず、「社長」だの「先生」だのといった肩書でしか呼んでくれない姿を。なにを話しても愛想笑いしか返してくれない姿を。自分がやってきたら、急に静まりかえってしまう職場の空気を。まるで、自分が除け者になったかのような、嫌われ者になったかのような気持ちにならないだろうか。
・仕事関係の場合は「教えてください」という言葉が有効だ。世のオッサンたちは、基本的に「教えたがり」である。特に、社会的成功をおさめた人々にとって、「俺」についての話ほど気持ちのいい話題はない。自分の手柄話、苦労話、出世話、若かりし日の自分、いくらでも気前よく「教え」てくれるはずだ。
・仕事のフリをして、「これについて悩んでいるのですが、アドバイスをお願いします」とか「部長だったらどうされますか」といった話に持っていくのだ。彼らは、相談されるのが好きだ。「コイツは俺を頼りにしている」と嬉しくなる。そして、興に乗ってくるとアドバイスの形を借りた「俺ストーリー」を披露する。
・「ああ、その記事僕も読みましたよ」とか「昨日、テレビで言ってましたね」みたいなことを言って水を差すのは、絶対に避けなければならない。賢いやつだと思われる必要はない。面白いやつだと思われれば、それでいいのだ。年寄りにとって、いちばん腹立たしいのは「わかったような口をきく」若造だ。

すでに独立して「上司」のいない人でも、これはメンターであるとか、
アドバイザーなど、同じ会社にいなくても、あてはまる内容だと思う。
口うるさい干渉は困るけど、教えてもらうべきことがたくさんあるなら、
変な見栄をはらないのが、本当の賢さなのだろう。

・社内会議の資料なんて、ワープロでざっとつくればそれでいい。図やグラフもいらないし、カラーである必要もない。白黒の箇条書き程度で十分だ。
・楽しい仕事、面白い仕事から先に手をつけ、自分を勢いづけることが重要なのだ。そして不思議なことに、いやな仕事を先送りしていると、そのまま自然消滅してしまうことも少なくない。知らないうちに誰かが片づけていたり、商機が去ってやる必要がなくなっていたり、なんとなく双方が「また機会があれば」という雰囲気になっていたり、上司が心変わりしていたり、どういうわけか自然消滅することが多いのだ。おそらく、当初からその程度の必然性しかなかったということだろう。

これは本当にそう思う。
私も、優先順位の低い仕事は、よく自然消滅させている。
重要でない8割なんて、所詮そんなものだ。

●仕事の選び方

・自分は探すな。必要なのは「自分探し」ではなく、一段ずつ自分を積み上げていく「自分づくり」なのである。
・第一に考えるべきは自分の苦手分野であり、「自分はなにに対してストレスを感じるのか」なのだ。「好きなことを仕事にする」のではなく、「嫌いじゃないことを仕事にする」という意識を持つべきなのだ。
・はっきり言って、俺が採用担当者だったら、履歴書の資格欄が無節操に埋め尽くされてる人間なんか、書類審査の段階でシュレッダー行きだ。間違っても「向上心と好奇心に溢れてよろしい」なんてことは思わない。ほんとうは自信がなく、能力も高くないクセに、自己顕示欲だけは人一倍強いのだ。少なくとも、他者からそう思われても仕方ないことをやっている。
・欧米の連中があれだけ休むのは、連中の狩猟民族としてのメンタリティがそうさせてるのだ。どでかい獲物を捕って、それを食べ尽くすまでは働かない。一方、こちらは完全な農耕民族だ。自然を相手にする農耕に休みはない。二十四時間、三百六十五日、ずっと作物の世話をする。狩猟のように危険を伴う仕事ではないにせよ、やはり頭の中心には常に田畑のことがある。

ここだけはちょっと同意できなかった。
この人のパッションは理解できるが、ちょっと労働マッチョという感じだ。
農耕民族であっても、英語脳をつくっている現代人は、
狩猟民族のマインドセットと融合することが可能なはず。
それに、外の仕事だけを労働だと目的としておいて考えるという前提は、
ちょっと乱暴すぎる。

●その他

・頭のいい人、そしてコミュニケーション能力のある人は、難しい話などしない。どんなに高尚な話しであっても、中高生でも理解可能なやさしい言葉で語ることができる。難しい話を「難しい言葉」でしか語れないのは、それだけ対象への理解が足りていないということだ。頭に入れた知識がそのままになっており、まだ自分のものとして消化しきれていないということだ。
・日経新聞の知識を、スポーツ新聞の言葉で語ること。学術書の知識を、お笑いタレントの言葉で語ること。文豪の言葉を、コラムニストの言葉で語ること。それができるようになったとき、知識は初めて自分のものになったと言えるのである。

これは、私もよく注意されること、自分に戒めていることだ。
知識を受け売りにならないように。
しかしまぁ、最初は知ったかぶりでもいいから、
とにかく説明しようとoutputする努力をすることが大切。
消化してから話そうとしている人は一生消化できない。
人に教えながら、消化していくという事実も、付け加える必要がある。

タイトルとURLをコピーしました