放射能測定と数値の本当の話

同じ場所でまるで違う数値!
行政?メディア?個人?なぜこうも数値が違うのか
測定方法/機材/条件/単位
ガイガーカウンター用途別実名ランキング

そろそろ線量計を買おうと思って、情報収集。
私がおぎゃぁと初めてないた産院のあるのが、福島県伊達郡川俣町。
その母の田舎に続いて、私が1歳~18歳まで育った千葉県柏市もとても大変なことに。
今は、その柏から南に数キロはなれたところに住んでいるわけだけど、
3歳の子を持つ親としては、
そろそろ引越しも視野に入れざるを得ません。

●基準値

・0.1~0.3mSv胸部X線撮影
・1mSv : 一般公衆が一年間にさらされてよい人工放射線量の上限(ICRPの勧告), 放射線業務従事者(妊娠中の女子に限る)が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい放射線量の上限
・1.4mSv : 日本における自然放射線量
・2.4mSv : 自然放射線の全世界平均
– 1.3mSv 空気中のラドンなどを吸入すること
– 0.35mSv 宇宙線
– 0.4mSv 大地に含まれるウランやカリウム40など
– 0.35mSv 食物などの摂取
・日本人1.4mSv/年の多くを占めるのは、避けようのない宇宙からの放射線、自然界に存在するラドンや大地から受ける放射線。全体の3割弱は食べ物から受ける放射線量で、410μSv/年ほどあるとされている。
・食品などによる内部被曝も含めて、日本人が自然から受ける年間放射線量は推定1.4mSv。これから逆算すると、0.16μSv/hが平均となる。
・1日8時間を屋内に、残り16時間を屋外にいると家庭。さらに、屋内の空間線量を屋外の6割とする場合、空間線量が1μSv/hの場合は、
1μSv/h×16h×365日=5840μSv
0.6μSv/h×8h×365日=1752μSv
—————————–
7592μSv(7.592mSv)

0.16μSv/hが平均?
ちょっと違和感があるけど、これどうやって計算したのかな。
年間1.4mSvで、食べ物の410μSvを引くと、990μSv。
上の式に代入すると…
16x*365+4.8x*365=990
20.8x*365=990
x=990/365/20.8
x=0.1304004
→ 食事からの摂取が増えないなら、
  0.13μSv/h までの自然放射線量の中でいられれば、何とかなる計算。
  でも実際には食事が汚染されているし、関東では0.13μSvを上回っている。
  これに、発ガンリスクを加味して考えたとき、行動が決まる。

●機器の選び方

・現在日本で人気のあるロシアやウクライナの製品は、軍用の簡易線量計として製造されているものが多く、現在の私たちが求める、低線量を測ることは苦手な場合もある
・9/8国民生活センターは9種類のガイガーカウンターの測定テストを実施
・年間被曝量の管理は個人線量計で行う
・校正の有無こそが、その製品が良品かどうかの大きな目安。正規品を見ると必ず、校正を受けた証明書が入っており、その偏差が記録されている。この証明書の有無で、およそ数値が信用できるかどうかがわかる。購入するときは、証明書をチェックすることが重要。

予算と相談だけど、
少なくとも中国製は絶対に避けよう。

●行政が示す値について

・モニタリングポストが、百葉箱のように、統一された条件下に設置されていないのも問題。行政は「建物のどこ」で「地表から何mに設置」して「どの機種」で測定したのかを公表すべき
・SPEEDI http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/index.html 3/12日未明に官邸へシミュレーション結果が届いていたにもかかわらず、公表は3/23まで遅れた。この遅れが原発周辺住民の被曝につながったのではと、多くの非難

SPEEDIをみたら、発ガンリスクの値がわかるようになっていた。
ホットスポットである柏松戸あたりをこれに当てはめて考えると、
自分が住んでいる場所での発ガンリスクをだいたい想定できそう。
やはり、引っ越すべきだな…。

●計算式

・式
Bq×実行線量係数=Sv
Gy×放射線加重係数=Sv
・内部被曝を評価するためのBqからSvへの換算係数(経口摂取した場合の係数で、単位はmSv/Bq。乳児=1歳未満/幼児=1~5歳/少年=6~12歳/青年=13~18歳/成人=18歳異常)
セシウム137
0.000021 (乳児)
0.0000097(幼児)
0.000010 (少年)
0.000013 (青年)
0.000013 (成人)
ヨウ素131
0.000140 (乳児)
0.0000750(幼児)
0.000038 (少年)
0.000025 (青年)
0.000016 (成人)
・外部被曝を評価するためのGyからSvへの放射線加重係数
α線 : 20
β線 : 1
中性子線 : 2.5~20
X線,γ線 : 1
・移行係数とは、汚染された土壌の放射能が、どれくらい農作物に影響するかを示した係数で、要するに「どれくらい放射性物質を吸収してしまうか」を示したもの

●測り方

・大切なルール それは地表から1mでの測定(身長の低い子どものためには50cmでの測定も必要か)
・子どもたちが関係する場所は露天の場所が多く、放射能物質が降りそそいでいる可能性が高いといわざるをえない。また、放射線量は、地表に近いほど高くなる傾向がある。

子どもに、外で遊ぶのを禁止するような育て方、したくない。
泥んこになって遊んで欲しい。
そう考えると、もう関東には住めないのだろうか..。
結論が出つつある。