モーニング・マネジメントのすすめ
仕事と人生の時間生理術56
私は、娘が生まれてから、朝は2時~4時、遅くとも5時には起きている。
そして早朝に、自分の時間・仕事の時間をつくっている。
でも、10時までに仕事を「片づけて」いるかというと、
決してそうではない。
10時までに片づけるというのは、どういうことなのか。
10時以降はどうしているのか、
そんなことを考えながら、ページをめくってみた。
読んでみると、書名の「朝10時までに」というのはキャッチコピーとしての表現のようだった。
全体的な内容としては、タイムマネジメントの内容が書かれているという感じ。
この本でとくに参考になったのは、
音声で指示を吹き込んで、部下にデータに起こしてもらって通知するというところ。
もっと、Voiceメールを活用してもいいよなと、思った。
農業社会の時代に人間が主に使ったのは「足腰」でした。
それが工業化社会では「手先」になり、
商業・サービス業社会では「口先」になった。
そしてソフト化社会の現代は「頭脳」というわけです。
過去の三つの社会と、いまのソフト化社会とでは、比較を絶する能力格差が見られるようになったことです。
この 足腰 → 手先 → 口先 → 頭脳 という表現は
とてもわかりやすいのでメモメモ。
法律は「してはいけないこと」と「しなければならないこと」を定めていますが、
人の世は「しないほうがよいこと」と「したほうがよいこと」で動いています。
法律を守ればとりあえず非難されることはありませんが、それだけで人生は豊かになりません。
「しないほうがよいこと」をしないようにし、「したほうがよいこと」なら、どんな些細なことでも進んで実行する。
そうして初めて充実した仕事やよい人間関係が築けるようになるのです。
しないほうがよいこと とはつまり、しても法で罰せられないし禁止もされていないこと
したほうがよいこと とはつまり、しなくても法で罰せられないし義務にもなっていないこと
が該当するのだろう。
具体的には例えば、
・友人や知人、近所の人など、人との付き合い方
・家族のあり方や子育てのあり方
・仕事の選び方
・お金との付き合い方
・運動や食事などのライフスタイルに関する、自分の体との付き合い方
などなど、
自由裁量に任されているところが重要。
社会と折り合いをつける最低限のルールと、幸せになるためのルールは別だということだ。
そんなことが、頭に浮かんだ。
(人間関係の修復には)
Step1 留守電に「昨日は失礼しました。今度またお会いしましょう」と入れておく
Step2 三度こちらが「関係を修復したがっている」という気持ちを伝えておいてから
Step3 本当に電話を入れる
相手の心も前の留守電で和らいでいるので、話を聞いてもらいやすい。
確かにこれは有効だと思える。
修復したいときにこれは、使ってみよう。
(相手の遅刻などに対して)
大抵の人は腹を立てます。でも相手が悪いとはいえ、こっちも損をすることになります。時間の損と腹を立てたことによるストレスの損です。この種の損をしないためには、つねにそういうことは「起こりうる」と想定して、何かその場所でできるものを、つねに用意しておくことです。
これと全く同じことを、兄に言われたことがあるなぁ。
不確定要素、コントロール不可能なものについては、常に保険をかけておくと、ストレスがたまらない。
すべてを疑えというわけではなく、リスクに応じた保険をかけるという程度に考えるとわかりやすい。
(その他目にとまったところ)
ある外資系企業は、幹部を採用する入社試験で「あなたの人脈を書きなさい」と人脈地図を作らせるようです。これはどんな人脈を持っているかを探るだけでなく、その人自身を判定するためにしているのだと思います。
エコノミストの中前忠先生によれば、「インフレというのは世界歴史上、ごく限られた期間にしか起きなかった現象である」のだそうです。だとしたら「経済の根本はデフレである」と見ておかなくてはいけません。
私は美術館で絵を見るときも、改まった鑑賞の仕方はしていません。私の見方は独特なのかもしれません。まず部屋の中央に立ってぐるりと見回す。そして印象に残った絵を一つだけ探し鑑賞するのです。印象に残る絵の基準は、次のような観点によります。「もし、この部屋にある絵のどれか一点、あなたにあげるといわれたら、どの絵をもらおうとするかな」
多くの人がとらわれているのは、「絵はじっくり一つ一つ見るもの」という固定観念であり、だから「時間がかかる」と思ってなかなか行けないのです。
仕事全般について話が展開されてしまっているので、本のタイトルとは関係ない内容も多いような気がする。
でもまぁ、なるほどと思える内容があったので、それはそれでよしと。