七田式フィンランド・メソッドで「頭のよい子」が育つ本

世界一の勉強法で、「自分で考える力」を手軽にトレーニングできる!

七田式そのものはあまり好きではないのだけど、
七田さんがマインドマップをどうとらえていたのか、という点で注目に値する本。
作文の仕方とマインドマップのことで大部分が占められている。


これを読んでまた、神田さんのところでマインドマップのインストラクター資格とろうかなと、思った。
わが子の為に。
おもしろかったところを以下に
●興味深いトレーニング(遊び)

・本来の用途と別の用途を数多く書き出す”クリップテスト”
・なぜ、そう思うのか を掘り下げて質問する論理力トレーニング
・深い思考力を養うトレーニング
「絵に何が描かれていますか」
「飛行機が描かれています」
「飛行機のほかには何が描かれていますか」
「飛行機だけです」
「飛行機はどこにありますか」
「絵の中です」
「そうですね。でも、実際の飛行機はどこを飛んでいるのでしょう?絵の中ですか?」
「いいえ、空を飛んでいます」
「そうですね、では、なぜ空も描かれているとは思わなかったのですか?」
「それは、わかりきったことだからです」
「わかりきったことでも、口に出して言うことにしまょう。そうすると、深く考えることができます。
 この絵の中には、もっといろいろなものが描かれています。よく見てください。
 飛行機のほかに何か描かれていませんか?」
「字が描かれています。Continentalという言葉が描かれており、2000という数字が描かれているのも見えます」
「そうですね、よく観察しましたね。もっとほかに描かれているものがありませんか?」
「翼が描かれています。エンジンも描かれています」
「そうです。その調子。もっとほかに見えるものがありませんか?」
「車輪も見えます。赤や青や黄色も見えます」

これらは、子どもとの遊びの中でやってみたいと思った。
●批判的思考の大切さ

・イギリスでは五歳児から、アメリカでは幼稚園に入る前から批判的思考訓練がスタートされる。日本人の子どもにはこの訓練がない。
・ディベートの訓練をすることによって、子どもたちは相手の立場に立って物事が考えられるようになる。自分の意見に対しても、客観的、批判的に見られるようになる。

自分の子にはこのスタイルで接していきたい。
問題意識が強くて、既に、欧米人に近い感覚になりつつあるかな..。
ぜんぜん早すぎ・やり過ぎではないことを知って、安心した。
●ダヴィンチの7つの習慣

1) 毎日ノートを持ち歩いて、ノートをとる習慣
2) 放射状にノートをとる習慣
3) 視覚的思考をする習慣
4) 左手を使う習慣
5) いつも人と違う視点から見る習慣
6) いつも新しいことを工夫する習慣
7) すべてはすべてに関連があると見る習慣

マインドマップノートを持ち歩くというのは、思いつかなかった。
さっそくすぐに取り入れようと思う。
●その他

・素質や才能とは学習の技術。(art of study) 知識を学習することではなく、学習法を学習すること
・ユダヤの子どもたちは朝の礼拝祈祷書(150ページ)を毎日メロディにのせて反復朗詠しているうちにみんな覚えてしまう。すると、長期記憶の回路が開け、途方もなく容量の多い記憶の回路ができあがる。
・どんな刺激が頭に一番よいのか、1906年にノーベル生理学・医学賞を受賞したラモン・イ・カハールの神経系統の構造に関する研究では
 1) 脳を発達させるには、たんに刺激を与えるだけではダメで、
   みずからの行動によって環境に働きかけ、その結果生じる刺激を通しての知覚のフィードバックを行う。
   脳機能促進の最大の効果はここから生まれる。
 2) この感覚のフィードバックのうちで、最も脳の発達に効果があるのは、
   幼児期の行動によるフィードバックである。
・何もないところから文をつくろうとすると、とても難しい作業。だが、材料をそろえて、それを組み立てるのが作文だとわかれば、作文はとても簡単

「幼児期に」「自ら働きかけた行動の」「フィードバック」の最たるものは=好奇心に基づくいたずらだ。
これを抑制してしまうことがいかに問題かがよくわかる。