魂の科学

ヨーガの中の王者といわれる、ラージャ・ヨーガの本格的解説と実践的指導

20年ぐらい前から気になっていて、
10年ぐらい前に買ったまま読まずにしまい込んでいた本。
ようやく開いてみた。


意思鞘と理知鞘、意思の光球といった言葉の意味するところが(知識として)ようやくわかった。もちろん、これを自分の体験として実際に知るまでには遥かに長い時間をかけなければならないのだろうけれど…。
また、とくにp177~の特別行法の記述は、切り出して使えるとてもすばらしいテキストになる。
■気になったところのメモ
三昧に入る前に必ず行う肉体浄化法として、ネティ、バスティはわかるのだけど、

ヴァジュローリー(Vajrauli)

って何だろうと気になったので調べてみたら、
かなり激しい行法だった。
パタンジャリのヨーガ・スートラに記述されているようなシッディは、
すべて微細体のレベルでなされること。肉体次元ではないことに注意。

一回の射精で、六から十二グラムもの精液が失われてしまいますので、あまりに淫乱な生活を送っていると寿命を縮める結果となってしまいます。ですから、少なくとも二十五歳までは射精は慎むべきです。夢精もこの際注意せねばなりません。こうした注意を怠れば、自分自身の生命を自ら断つことにもなってしまいます。
受胎から出産まで、人間の胎児の場合、ニ七〇日からに九〇日かかりますが、この間においても夫婦の性生活は慎むべきです。そうしないと、生まれてくる子供は徳性を欠き、自制心を欠いた心の持ち主となり、さらには親の持つ好色さが子供の心や身体にまで浸み込んで残ってしまうのです。
運動にはこのように必ずその中心というものがあり、例えば規則正しい回転運動をしている円球や楕円球の物体、太陽系の各天体などは、必ずその軸を中心にして回転しておりバランスを崩すということはありません。つまり、平衡状態を保とうとする力の中心は、運動する物体の中心にあって決してその物体の周縁部にはありません。

クリヤヨーガ、所作ヨーガ、ヨーガタントラ、無上ヨーガタントラ、ゾクチェンという体型に関する知識からか、あまり注意を向けることのなかった「クリヤヨーガ」というものについて、新たな視点が得られた。
アートマン(真我)を肯定するヨーガというものがどういうものか、それを体系的に理解、俯瞰することができた。もちろん、サマディに入れるわけではないから、偉そうなことは何もいえない、ただの知識なのだけど…それでも、自分の興味と志向という意味では、重大な気づきが得られたと思う。

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