顧客は追いかけるな!

48時間で顧客が集まるシンクロニシティの法則
ブライアン・トレーシー、ロバート・アレン推薦!
実は顧客のほうがあなたを探している。
あなたは灯台であり、顧客は船である。
あなたがただそこに立って強い光を放てば、顧客は自然と集まってくる。

さすが、ブランアン・トレーシーやロバート・アレンが
推薦を書いているだけあって、すばらしい。
今の自分が仕事をする上で探していたことが書かれていた一冊。
ほんとにこれ、すごい。


●原則

・完璧な顧客は、あなたを探している。そして、彼らが完璧な時間と場所であなたを見つけることができるように、あなたがじっと動かないでいてくれることを期待しているのだ。
・あなたはどんな光を放っているだろうか? すべての船(顧客)を導こうとしていないだろうか? それとも、あなたの光を必要としている船だけを、安全に岸に導こうとしているであろうか? 取り乱して、あらゆる顧客を探し回って海岸で光を上下させている灯台になっているとしたら、その行為は徒労になっている可能性が高いのである。
・完璧な顧客を引き寄せるために、まず、自分自身を信じることから始めてほしい。自分自身を信じることができれば、あなたを信じる多くの人を引き寄せることができるのだ。
・完璧な顧客が、あなたを頼りにしていること、あなたの成功を望んでいるということを考えたことがあるだろめうか。行きつけの美容院やレストランが、いつのまにか、引っ越していたり、閉店していたことがあるだろう。あなたの完璧な顧客も、あなたが商売をやめてしまうと、自分のニーズを満たすために別の業者を探さなくてはならなくなる。そうなる前に、普段から顧客とよく話をしてアドバイスを聞き、彼らがあなたのビジネスをサポートできるようにしておくべきだ。
・必要なことは、自分は何を提供したいのかを明確にすることである。つまり、顧客の要望に合わせて提供するものを決めるのではなく、まず、あなたが何を提供したいかを決めて、それが欲しいと思う完璧な顧客を引き寄せれはよいのだ。
・顧客は…
  今すぐ、あなたに出会う必要がある。
  今すぐ、達成すべき目標がある。
  今すぐ、全うする使命がある。
  今すぐ、望みが実現することを助けてくれる完璧な協力者を探している。
 ということを忘れないこと。

灯台と船の例とはても面白い。
「顧客は何を求めているのか」リサーチが9割だという話と、
一見矛盾するような気もするが、たぶんそうではない。
「完璧な顧客は何を求めているのか」をリサーチする。そう考えればいいのだ。
ライフワークの考え方とマーケティングの本質について、
最後に残っていたもやもやがすっと消えて軽くなった。
●自分にしかできないビジネスと使命について

・世の中に誰一人として同じ人間がいないのと同様に、ビジネスも同じものは何一つ存在しないのです。あなたしか提供できない商品やサービスがあるのです。あなたしか提供できない商品やサービスを探し求めている顧客が必ずいるということを確信してください。
・使命に忠実であるビジネスが、「引力の強いビジネス」だ。
・コア・バリューとは、人や組織の基本的な価値観である。これは本質的なもので、ごまかすことができない。現在所属している会社や業界で、自分の使命を実現できないとわかれば、あなたは会社や業界を変える必要があるなぜなら、あなたの価値観や行動の土台となるコア・バリューと、組織のコア・バリューが根本的に異なるからだ。
・もし、使命を忘れてビジネス活動を続けていると、あなたのニーズにまったく合わない顧客が集まってくることになるだろう。
・「戦略的シンクロニシティ」を起こすためには、個人的な生活と仕事を分けて考えてはいけない。この二つは別のものだという思い込みは捨ててしまおう。
・大勢の人々の前で話すのは抵抗があるかもしれない。また、専門家として話す資格が自分にはないと思うかもしれないが、心配はいらない。自分が最も精通していて、楽しいと思うテーマを選べば、人前でも落ち着いてスピーチすることができる。
・あなたの完璧な顧客に電話をかけ、リストアップした話題に興味があるかどうか聞いてみよう。さらに、ほかにどんな話を聞いてみたいか意見を求めてほしい。他人に自分の専門知識を教えると、知名度が上がり、必要なものを引き寄せる力も増していく。

使命という話は、ライフワークの話ともつながる。
完璧な顧客がいる つまり 自分を必要としている人がいる
という前提に立つと、可能性が開けて、未来が明るくなる。
これは、コミュニケーションにおいて「私を必要としてくれる人がいる」と
考えることによる効用と似ている気もする。
きっと仕組みは同じなのだろう。
●すぐに実践すべき具体的なエクササイズ

・あなたを訪ねてくる顧客、電話をくれる顧客、ウェブサイトに訪問してくれる顧客を思い描く。このとき、彼らにどのようにサービスを提供しようかなどと考える必要はない。ただ単に、多くの顧客が次々とあなたのもとに押し寄せてくる様子を思い描く。彼らは、あなたの会社と出会ったことを喜び、たくさんのお金を持ってあなたのサービスを求めている。
・ビジネスや人生において、自分にふさわしいのはどんな人だろうか。それを決めるのはあなただ。あなたにふさわしい人は、あなたにしかわからない。一人に人間にとって完璧なものが、別の人間にとっても完璧であるとは限らないのだ。
・リスト作りを頻繁に行えば、自分にふさわしいと思う人に次々に出会うようになるはずだ。
・感謝の日記をつけるときは、「あるものに感謝する/来るものに感謝する」というコンセプトで行う。つまり、すでに手にしているものが十分であると感謝すると同時に、まだ実現されていないことが近づいてきていることにも感謝するのだ。『完璧な日をありがとう』と神様に感謝できたら、神様はまた別の完璧な日をプレゼントしてくれるのだ
・顧客誘引プログラム作成シート
シート1.完璧な顧客の特徴とは?
シート2.完璧な顧客を動機づけるものとは?
シート3.完璧な顧客から期待されたいこととは?
シート4.完璧な顧客をもっと引き寄せる改善点とは?
・毎週、毎月、毎年の終わりに、達成したことをリストアップしてほしい。完了を宣言するたびに、喜びで満たされるはずだ。目標が遠く感じるときこそ、「達成したことのリスト」を見るようにする。
・完璧な顧客を招き入れる新しい空間を作り出すためのエクササイズ 最も効果的な方法は、机の上を整理したり、不要なファイルを処分するといったことを、毎日のスケジュールに組み入れることだ。そうすると、空き時間が生まれ、休息がしっかりとれるようになる。ゆっり休めば頭が冴えて、人間的な魅力がさらに増すのだ。

これらのイメージやトレーニングは、今すぐにやる。
達成しているものをリストアップして感謝する、これから来るものに感謝するというのは、
ディマティーニメソッドにおける感謝と合わせて、強力なパワーがありそう。
●その他のヒント

・ビジネスがその使命に忠実であり続けるには、
  サービスの相手をハッキリさせる
  会社の使命に合う人だけを雇う
  製品、経営方針、組織構造を使命に沿うように作る
  組織が使命を果たしているか、毎日確認する
  お金は使命に忠実であれば、後から自然についてくるものと信じる
・他人は自分を映す鏡だ。人から感謝されていないと思っていることがないだろうか。雑用としか思えないことがあれば、なぜそのように感じるのか考えてみよう。どこかに、軽視している部分がないだろうか。

これらも、自分に対する問いとして、
手帳にメモしておく。
●完璧ではない顧客には

・自分にとって完璧とは言えない顧客は競合他社に紹介することにした。そのほうが、時間やエネルギーを使って相手をするよりよいと思ったからだ。それについて罪の意識などまったく感じないし、彼らに対して失礼だとも思わない。
・内なる声が「この客は自分に向いていない」と知らせてくれるときは、ためらわず、その人を他社に紹介しよう。

この部分、たくさんの事例を割いて説明してあるとおり、とっても重要だと思う。
顧客とは、ビジネスにおけるそれだけでない。
あらゆる人間関係についても、同様に、これを実践すべきだと思った。
男女関係においてさえ。
完璧な顧客を明確にしたら、そうでない顧客は、さっそく完璧な提供者につなげよう。
それこそが、お互いにとってハッピーなこと。
欲張ってはいけない。
●その他

・旅を続けると、出発地は見えなくなり、目的地もまったく見えないという状況になる。そして、道に迷ってしまったのではないかと不安に思えるものである。しかし、そんなときこそ「陸地の兆し」つまり、「よいことが起こる前兆」が起こるのだ。そして、あなたが進んでいる道が正しく、ゴールに近づいていることを教えてくれる。
・成功した企業は、気まぐれで頼りにならない多くの顧客より、少数のベストカスタマーに、直感的に、会社の資源を集中させてきた
・割引特典や景品で釣るようなやり方は、消費者に、次の割引キャンペーンの開始まで商品を買い控えようとする気を起こさせるだけだ。
・ビジネスの成否は、オーナーがファイナンスやマーケティング、経営管理、事業運営について十分な知識を持っているかどうかで決まるのではない。これらのことは簡単に学べるのだ。大切なのは、知っていることだけに固執して、時間とエネルギーを浪費しないことだ。私の経験からすると、ビジネスで大成功する鍵は、すでに持っている知識ではなく、もっと知りたいという貪欲さにあるのだ。

自分は間違っていないのだと、再確認した部分。

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